中日ドアラのYouTubeバズらせ戦略とは? チャンネル登録者“最下位”からの逆襲劇

ドアラ効果で登録者は一気に2万8500人にまで到達「こんな時だからこそ、少しでも楽しい気持ちに」

「ガチガチの企画というより、ドキュメンタリーというか、自然体の姿を撮りたいなと思っています」。そう村山さんはコンセプトを説明する。動画には、撮影者がドアラの姿に思わずクスリと笑う声も入るなど、適度な“ユルさ”が心地いい。「イメージとしてはネコ動画ですかね。寝る前にちょっと見てほっこりしてもらえれば」。当初、登録者数の男女比は7:3だったが、現在はきれいに逆転したという。

 懸案だった登録者数は、ドアラ効果で一気に2万8500人にまで到達(4月4日時点)。ついにオリックスの2万1500人を抜いた。年内目標に設定していた3万人をすでに達成しそうな勢いだ。トップの顔ぶれを見ると、巨人が14万7000人、DeNAが10万1000人、日本ハムが9万3800人と上には上がいるが、村山さんは「まずは公式チャンネルだけでもAクラス入りして、チームの追い風になれば」と力を込める。

 マスコットチャンネルでは、ドアラ以外の球団マスコット「シャオロン」と「パオロン」も登場。この2体の知名度アップも密かに狙っている。現状、ドアラが一人勝ちの状況だが、その動きから溢れ出る“人間味”から泣いてしまうちびっ子もいるとか。その点、シャオロンとパオロンは子どもウケがよく、バズるチャンスをうかがおうと企画を練っている。

 新型コロナに対する危機感は増し、広がる外出自粛ムード。「こんな時だからこそ、少しでも楽しい気持ちになっていただけるように、ドアラさんの力を借りて動画を投稿できたら」と村山さん。プロ野球開幕を待ちわびているファンに、思いも一緒に届けたい。

【動画】ドアラがナゴヤドームを歩き、スタンドにポツリ… “エモい”シーンも好評な「マスコットチャンネル」

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