「中継ゴーンヌ」で収入激減も… 日ハム名物実況、開幕延期で“新たな挑戦”へ

スポーツ専門チャンネル「GAORA」でスポーツアンカーを務める近藤祐司さん【写真:石川加奈子】
スポーツ専門チャンネル「GAORA」でスポーツアンカーを務める近藤祐司さん【写真:石川加奈子】

スポーツアンカーの近藤祐司さんは新型コロナ感染拡大で「全ての仕事がゴーンヌ」と失望も…

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、プロ野球の開幕が目標としていた4月24日から再延期、白紙となった。レギュラーシーズンの143試合削減も検討される中、仕事面で大きな影響を受けているのがスポーツ専門チャンネル「GAORA」でスポーツアンカーを務める近藤祐司さんだ。日本ハムの主催試合だけでなく、大リーグや他の北米スポーツなど年間250試合の実況が白紙に。決め台詞「イッツゴーンヌ!(It’s gone)」など“英語実況”でお馴染みの近藤さんは、現在の激変した生活や収入減を明かしつつも、新型コロナウイルス生活への“アジャスト”の必要性を説いた。

 終息の見えない新型コロナウイルスの感染拡大。スポーツ実況を生業とする近藤さんは野球実況での決め台詞「イッツゴーンヌ!」を用いて、現在の仕事ぶりを告白した。

「仕事ゼロ。全ての仕事がゴーンヌ。中継ゴーンヌですよ。戦争以外でスポーツの試合、リーグ戦が止まることはなかった。戦争が起こらない限り、絶対に仕事があると思ってやってきたけど。それが今回……。むしろ今は『戦時中なんだ』と受け止めています」

 3者凡退に抑えた時は「ワン、ツー、スリー(One two three)」と呼び、決め球は「マネーピッチ」、フルカウントは「ペイオフ」。大リーグの現地中継のような実況をする“イッツゴーンヌおじさん”は、多くの選手やファンに浸透している。「これまでスポーツ中継にこだわってやってきました。テレビでもバラエティーや企画ものは1、2年で終わっちゃう可能性がある。中継はやればやるほど積み上がっていく」と職務にあたってきた。それが今回ウイルスの世界的な大流行。当然、収入は落ち込んでいるという。

「もう大変なことになっているよね。(収入は)3分の1ぐらいになっているんじゃない? ただ、私だけではないと思う。こういう世の中の世相。逆に今はアジャストが求められているんだと思っています」

自身のYouTubeチャンネルを開設「今は普段できていないことをやるチャンス」

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