「長打率」と本塁打数の相関関係は? 鷹柳田はキング未経験も18年まで4年連続1位

西武・中村剛也【写真:荒川祐史】
西武・中村剛也【写真:荒川祐史】

長打率は「塁打数÷打数」、3つのランキングから傾向を探る

 野球における指標の一つに、「長打率」というものがある。「塁打数÷打数」という計算式で求められるこの数字は、1打数あたりに稼いだ塁の平均値を示すものである。「長打」という言葉が含まれてはいるものの、計算式を見てもわかる通り、実際の性質としては長打を打つ確率というよりは、むしろ塁打の数と密接にかかわってくる数字だ。

 長打を記録せずとも単打を増やせば長打率も上昇していくため、長打率が実際の長打力を示しているわけではないという指摘もある。その一方で、打者の能力を示す指標の一つであり、得点との相関性が高い数値の一つとして知られる「OPS」を求める計算式は、「出塁率+長打率」となっている。このことからも、長打率が一定の価値を持つ指標であることは確かと言えるだろう。

 さて、長打率が必ずしも選手が持つ長打力を示しているわけではないのは先述の通りだが、各シーズンの本塁打王が記録した長打率は果たしてどのようなものになっていたのだろうか。実際に、各年にリーグトップの長打率を記録した選手たちの顔触れを見ていくと、そのあたりの傾向についても確認することができた。

 今回は、そんな「長打率」について、より深く知るための3つのランキングを紹介したい。直近10シーズンにおけるパ・リーグの長打率ランキングトップ5と、通算長打率の現役選手、および歴代の名選手たちによるトップ10のランキングを見ていき、ホームランバッターたちがどのような長打率を記録しているのかについて調べていく(所属は当時)。

直近10シーズン中9シーズンで本塁打王がリーグトップ5に

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