353億円右腕コールの「1年を失うかもしれない」 米誌、開幕延期で影響受けた球団にヤ軍

ヤンキースのゲリット・コール【写真:Getty Images】
ヤンキースのゲリット・コール【写真:Getty Images】

米経済誌「フォーブス」が開幕延期で影響を受けた10球団を紹介

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で開幕が延期されたメジャーリーグ。収束の気配は見えず、先行きが不透明な情勢の中、米経済誌「フォーブス」は開幕が遅れたことで「影響を受けた10球団」を紹介。ヤンキース、エンゼルスなどを挙げている。

「フォーブス」は新型コロナウイルス感染拡大の影響で「シーズンが短くなったり、キャンセルされたりすることで、全ての球団は深刻な経済的損失に直面することになる」と指摘。「ここでは特に大きな影響を受ける10球団を紹介する」としてヤンキースに言及している。

「ア・リーグのストライクキングであるゲリット・コールをオフシーズンに獲得して長年の投手陣の問題が解決されたと思った矢先、ヤンキースは、9年総額3億2400万ドル(約353億円)の契約の内の1年を失うかもしれない状況になってしまった。2021年には、29歳のコールがもう1つ年を取るだけでない。たとえ今シーズンがキャンセルになっても、ジェームズ・パクストン、マサヒロ・タナカがフリーエージェントになり、ヤンキースを去っていく可能性がある。2019年にブロンクスでの最初の年にMVP候補になるような働きをしたDJ・ルメイヒューも同様だ」

 コールは昨季、アストロズで326奪三振、防御率2.50で両タイトルを獲得した。投手史上最高額で獲得した右腕を“有効活用”できなくなったことをフォーブスは指摘。しかも、今季万が一シーズンが実施されない場合も田中将大ら主力がFAとなり、チームを去る可能性があるとしている。

 また、エンゼルスも影響を受けていると伝えている。「アルテ・モレノ球団オーナーは、フリーエージェントのアンソニー・レンドンと7年2億4500万ドル(約267億円)という大型契約を交わしたが、彼が、たとえ2020年全くプレーすることがなくても、サービスタイムにカウントされる。ディフェンス力の素晴らしい遊撃手アンドレルトン・シモンズも今シーズン後、契約が切れる。どうしてもプレーオフに出場したいエンゼルスは、監督として高い評価を受けているジョー・マドンを、監督としては最高額となる3年推定1200万ドル~1500万ドル(約13億円~約16億3400万円)で雇ったとされる。もし、新型コロナウイルスのパンデミックがなければ、彼はエンゼルスでの初めての試合を先月、指揮するはずだった」。

「フォーブス」が指摘した他の8球団はアストロズ、ホワイトソックス、ドジャース、ツインズ、ブレーブス、フィリーズ、レッズ、メッツ。コールのヤンキース、レンドンのエンゼルスのように積極補強をした球団が「影響を受けている」とされているようだ。

(Full-Count編集部)

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