【球界名場面】鷹・今宮健太が見せた超人的美技の数々 “空中浮遊スロー”をもう1度

ソフトバンク・今宮健太【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・今宮健太【写真:藤浦一都】

2019年4月25日のオリックス戦で見せた“伝説”のプレー

 新型コロナウイルスの感染拡大を受けプロ野球の開幕は再延期が決まった。選手、ファンにとってはもどかしい時間が流れているが、こんな時こそ過去の名場面を振り返り、少しばかり気分を晴れやかにしてみるのはいかがでしょうか? ここでは、過去の好プレーに注目。選手のスーパープレーを見て“野球ロス”を少しでも埋めてもらいたい。

 各球団の守備の要となるのがショートストップの存在。強いチームには必ずと言っていいほど、良いショートがいるものだ。3年連続日本一となっているソフトバンクにとっては、今宮健太内野手がそれに当たるだろう。

 数々のスーパープレーを見せてきた今宮だが、その中でも特に凄かったのが、昨年4月25日に本拠地ヤフオクドーム(現PayPayドーム)でのオリックス戦で見せた“空中浮遊スロー”。これは伝説に残るプレーだったと言って、過言ではないだろう。

 0-0で迎えた延長10回だった。2死一、二塁のピンチでオリックス福田が放った打球は中前へと抜けようかというヒット性の当たりとなった。今宮がスライディングでこの打球をキャッチ。体勢を立て直す余裕がないと瞬時に判断した今宮はそのまま寝そべった体勢のまま、二塁へ。スローイングの瞬間、体は宙に浮いた状態となり、間一髪のところで一塁走者を封殺した。

 驚愕の“空中浮遊スロー”でピンチの拡大、失点を防いだソフトバンク。その直後の攻撃で明石健志がサヨナラ3ランを放って劇的なサヨナラ勝ちを収めた。この時、明石が“バク宙ホームイン”を見せて注目を集めたが、今宮のこのプレーも、また球史に残るビッグプレーだった。

 数々の超人的なプレーを披露してきた今宮。近年は故障がちで西武・源田にゴールデングラブ賞の座を明け渡しているが、これらのスーパープレーを見ると、やはりその守備力は際立ったものがあることがよく分かる。

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