新型コロナ禍でアマ野球関係者、プロスカウトは悲鳴 「埋もれた選手を逃すことに」

プロスカウトも困惑「選手たちの現状を把握できないのが正直なところ」

 関東地区を担当するプロスカウトも同様に苦しい胸の内を明かす。

「ドラフト候補は去年の秋、冬の段階である程度の範囲で絞っています。ですが一気に評価を上げる選手を見つけ出すのがスカウトの腕の見せ所。上位クラスの選手が調子を落とし評価を下げることもある。今の状況では高校、大学などにも行けませんし、ましてプレーしている姿を見られない。試合もない状況で選手たちの現状を把握できないのが正直なところです」

 これまでも夏に評価を上げドラフト指名を受ける選手を数々見てきたという同スカウト。大歓声を浴び緊張感ある舞台で、どれだけ実力を発揮できるかも重要なスカウティングの一つだ。

 米球界ではアマチュア選手と電子機器を使ったコミュニケーション、データや映像などを使っての情報収集が緩和されることになる。同スカウトは「埋もれた選手を逃すことになる可能性もある。メジャーと全く同じようにとは言わないが、色々な方法を考えないといけない」と口にする。

 このまま新型コロナウイルスが収まらなければプロ、アマ球界にとっても大きなダメージを受ける1年になるかもしれない。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

CATEGORY