93年日本一、元ヤクルト助っ人が語る“ミミズ食い事件”の真相 「ハウエルが…」

1993年にヤクルトで活躍したレックス・ハドラー氏【写真:盆子原浩二】
1993年にヤクルトで活躍したレックス・ハドラー氏【写真:盆子原浩二】

チームメートたちは「『あーーーー!』と叫んでいたよ」

 1993年に野村克也監督のもと、ヤクルトのリーグ優勝と日本一に貢献したレックス・ハドラー氏。わずか1年で退団となったものの、この1年の来日経験はハドラー氏にとってはかけがえのないものになったよう。自身のYouTubeチャンネルで日本での経験を語っている。

 ハドラー氏といえば、ヤクルト時代に“ミミズ男”のニックネームでも有名だった。練習中に生きたミミズを踊り食いしたことに由来するが、ハドラー氏はこの“ミミズ食い事件”の真相も明かした。

「ポール走のメニューをしていると、休憩の時にハウエルが話しかけてきたんだ。地面にはミミズがいた。彼はミミズを掴むと、チームメートたちに『ハドラーがミミズを食べるよ。いくら払う? 彼が食べたら、いくら払う?』と言ったんだ」。当時チームメートであるジャック・ハウエル内野手が突如として言い出した出来事だったという。

 当時を振り返ったハドラー氏は「私は『オーマイゴッド』と呟いたよ。『心の準備ができていないぞ…』とね。何十万円とか色々話が出ていたよ」。ただハドラー氏は誰もが無理だろうと思っている中で、実際にミミズを食べてみせた。その後腕立て伏せまでしたことに言及し「彼らがどんな反応をするのか気になった。彼らは『あーーーー!』と叫んでいたよ。彼らは信じられなかったようだったね」とチームメートたちの反応を語った。

 そして、チームメートたちからハドラーの“ミミズ食い”を聞きつけた報道陣から直撃を受けた。「50人ほどのカメラマンが私の写真を撮ってきた。私は『何が起きているんだ?』という感じだったよ。そこで私が何をしたのかというと、胸ポケットかららつまようじを取り出し、一連の動作をした。カメラマンたちは大笑いしていたよ」。翌朝の朝刊では一面を飾っていたという。

 それをチームメートに見せられたというハドラー氏。「チームメートが私に新聞を見せると、彼らは笑っていたよ。その新聞のタイトルは『クレイジーなアメリカ人がミミズを食べた』だった。ハハハハ。パーフェクトだ!」と、笑いながら振り返っていた。

(Full-Count編集部)

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