鷹リチャード、工藤監督と直電で話した意外な縁「監督がベイスターズにいた頃に…」

オンライン会見に臨んだソフトバンクのリチャード【写真提供:福岡ソフトバンクホークス】
オンライン会見に臨んだソフトバンクのリチャード【写真提供:福岡ソフトバンクホークス】

イチローの名言集に「考え方の部分ですごく勉強になった」

 ソフトバンクの砂川リチャード内野手が、30日に筑後のファーム施設での自主練習を行い、練習後にはオンライン会見で報道陣に対応した。自身の現状とともに、未だに見えない1軍デビューへの思いを語った。

 3月16日に支配下登録となって以来、開幕1軍に向けて順調にアピールを続けていたリチャード。新型コロナウイルスの影響で背番号「52」のユニフォーム姿はいまだにファンにお披露目できないままで「早くやりたいですね。開幕したら一軍で出続けて打ちまくりたいです」と本音を漏らした。

 9日から続く自主練習では「バッティングが持ち味なので、レベルを落とさないように」と懸命にバットを振り続けている。「1軍の投手とか長いこと打っていないので心配ですが、携帯電話でオープン戦の映像とかを見ながら『こんな感じだったな』と思い出しています」とイメージトレーニングに励んでいる。

 工藤公康監督からは一昨日に電話をもらったことを明かした。「監督から『どうだ、調子は?』と聞かれて(気持ちが)引き締まりました。監督がベイスターズにいらっしゃった頃の野球教室で一緒に写真を撮った話をしました。『俺も若かっただろ?』と言われましたよ」と笑った。

 部屋では「寝てるか、野球のゲームしているか、本を読んでいるか」と語り、イチローの名言集には「考え方の部分ですごく勉強になった」とした。また「世界で一番美しい元素図鑑」も思わず“表紙買い”したというが「中を見たら僕には難しすぎました」と語ったリチャード。新型コロナウイルスの終息に向けては、寮でも「手洗い、うがいと、人とくっつかないことを心がけている」とし、ファンに向けても「気をつけあって頑張りましょう」と呼びかけた。

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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