巨人は1番に丸、3番に亀井を置くべし? セイバー目線で12球団の打順を考察
坂本に次いで打撃指標に優れる丸は3番ではなく1番に置きたい
巨人において“最強の打者”といえば、もちろん坂本勇人しかいないだろう。昨季は打率.312、40本塁打94打点をマークし、出塁率.396、OPS.971はチームでも群を抜く。原辰徳監督は昨季、坂本を2番で起用し続け、そしてリーグ優勝を果たした。坂本の2番はまさに理想的な起用と言える。
次に打撃指標の良いのは阿部慎之助だったが、昨季限りで現役を引退。その阿部に続くのが丸佳浩だ。出塁率は.388、OPSも.884と高い。昨季に倣えば、基本は3番での起用となる丸だが、この出塁率の高さを存分に活かすためには1番起用を推したい。出塁率が4割に迫る丸、坂本が1、2番にいれば、相手にとっては嫌な並びになりそうではないか。
4番には昨季のOPSチーム5位(4位はゲレーロ)だった岡本の通りでいい。3番にはベテランの亀井を据えたい。岡本に次ぐ打撃指標を残しており、出塁率もそれなりに高い。5番には新助っ人で未知数ながらパーラを期待値を込めて置きたい。
オープン戦での起用を見ると、6番には一塁手で中島宏之が入りそうだ。加入後は結果を残せていないものの、オープン戦では打率.351、4本塁打と打ちまくった。この打棒が本当に復活したものであれば、3番や5番といった中軸に入れるのも面白い。当たりが出ないようであれば、陽岱鋼を起用したい。チーム内における打撃指標は悪くなく、スタメンでの起用を考えていい選手だ。
吉川尚輝は1番での起用が想定される。昨季は離脱するまで打率.390、OPS.847。これだけの成績を残せれば、もちろん1番で問題ないが、2018年は出塁率.304、OPS.665だった。過去の指標も踏まえれば、丸を1番に、吉川尚は下位に置いた方が得点効率は高まりそうだ。
丸、坂本と球界でも指折りの好打者が立て続けに登場するこのオーダー。ファンの人たちは一体、どう考えるだろうか。