鷹・尾形、工藤監督の直電に気合 1軍入りへ「勝ってやるという気持ち」

ソフトバンク・尾形崇斗【写真提供:福岡ソフトバンクホークス】
ソフトバンク・尾形崇斗【写真提供:福岡ソフトバンクホークス】

15日の誕生日は同期からケーキで祝福された「高校時代からずっと試合。新鮮だった」

 ソフトバンクの3年目右腕・尾形崇斗投手が19日、福岡・筑後のファーム施設でオンライン会見に臨んだ。念願の支配下登録を勝ち取って以降、実戦登板から遠ざかっているが、長い自主練習期間も「体力的にも技術的にもレベルアップできた」とプラスに捉えている。

 3月16日に支配下登録されて背番号「39」を背負った尾形は、その後のコロナ禍で実戦登板することなく筑後で自主練習を続けている。この日からPayPayドーム同様、筑後でも午前と午後に分けて、投手と野手の合同練習がスタートした。

「野手の方と初めて練習して、気持ちを入れ直すことができましたし、集中することもできました」という尾形。1か月以上続いた自主練習も「オープン戦の頃は体の使い方に納得できていませんでしたが、フォームを見つめ直すことができたし、いい期間でした。1クールごとに目標を決めていって、気持ちが落ちることなく過ごせています」と充実感いっぱいだ。

 この練習期間に工藤公康監督から電話をもらったことも明かし、「若いんだから、先に投げて結果を出していくように」と言われたという。近いうちに1軍合流することもありそうだが「1日目からベストのパフォーマンスを出したい。この2か月で成長できたと思うし、チームの競争も激しくなっていくと思いますが、3月にケガをされていた方と競うのは楽しみ。『勝ってやる』という気持ちはあります」と意気込む。

 15日には21歳の誕生日を迎えた。寮の部屋の出入りも制限されている中で「同期がケーキを買ってきてくれたので、距離を保ちながらみんなで食べました。誕生日は高校時代からずっと試合ばかりだったので、試合がない誕生日は新鮮でした」と、祝福してくれた仲間に感謝した。

 20日にはシート打撃の登板も決まっている。開幕日とその前の練習試合の日程が決まれば、尾形のモチベーションは何段階も上がっていくことだろう。尾形が背番号「39」を背負って投げる日が1日も早く訪れることを、多くのホークスファンが願っている。

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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