夏の甲子園中止にプロ野球界も沈痛 王会長「寂しい」、松坂は“救済案”提言

ソフトバンク・王貞治球団会長【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・王貞治球団会長【写真:藤浦一都】

西武森「かける言葉が見つからない」、オリ山岡「3年生の気持ちは、想像してもしきれません」

 プロ野球界も夏の甲子園中止を受け、球児たちの心情を思いやった。日本高野連は20日、新型コロナウイルス感染拡大の影響で第102回全国高校野球選手権大会(8月10日開幕予定、甲子園)の戦後初となる中止を決定。これを受け西武・松坂大輔投手、ソフトバンク・王貞治会長らが悲痛な思いをコメントしている。

 1998年に横浜高校で春夏連覇を達成し“平成の怪物”と呼ばれた西武・松坂は「正直、開幕の3か月前の決定は早すぎるという思いはありますが、中止という重い決断をされた日本高野連、主催者の方々は、議論を尽くされた上での決定だと思います」と苦渋の決断を理解。

 そのうえで「選手個々や、学校が独自で発信することがルール上難しいのであれば、例えば各都道府県の高野連が許可した上で各学校から送られた動画をのせる。投手ならブルペン投球、野手なら打撃練習、紅白戦の様子でもいいと思います。球場を使えず、移動のリスクがあるならば、学校のグラウンドでの取り組みを『インターネット上のグラウンド』で紹介することは出来ないでしょうか」と、“救済案”を提言。

 早実時代に日本一に輝いたソフトバンク・王会長は「出場する学校、選手たちだけでなく日本国民の心のよりどころであった大会が中止となって、出場経験者としてこんなに寂しいことはありません」とコメント。

 その他にも西武・森友哉捕手は「春が中止になって夏に向けて頑張ろう、といった矢先に、夏も中止となりモチベーションがなくなってしまうでしょうし、かける言葉が見つからない」

 オリックス・山岡泰輔投手は「今年の甲子園にかけてきた3年生の気持ちは、想像してもしきれません。簡単では無いと思いますが、そういった選手達の為にも、この先なんとか試合や大会が出来る環境になって欲しいと思います」と語っている。

(Full-Count編集部)

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