サイン盗みのRソックス前監督をWS優勝左腕セールが擁護 「リスペクトしている」

Rソックスのクリス・セール【写真:Getty Images】
Rソックスのクリス・セール【写真:Getty Images】

2018年ワールドシリーズ優勝投手のセールはコーラ前監督を全力で擁護した

 米球界に大きな衝撃を与えたアストロズとレッドソックスのサイン盗み問題。関与した前レッドソックス監督のアレックス・コーラ氏について、2018年のワールドシリーズ優勝投手のレッドソックス、クリス・セール投手の擁護の声を米スポーツ報道局「ESPN」が報じている。

「ESPN」のマリー・リベラ記者のインタビューに応じたセールは、「サイン盗みの調査とアレックス・コーラの出場停止は、どんなインパクトを与えたか」との質問に「それは本当に大きな出来事だった。選手もスタッフも、みんなとても上手く行っていたから。チャンピオンになるようなチームは普通、みんなが上手く行っていて、リーダーシップも素晴らしいものだろう? 僕らは特にそうだった」と語った。

 指揮を執ったコーラ氏については「AC(アレックス・コーラ)がチームに来て、僕らの面倒をよく見て、僕らを成功へと導いてくれた。だから、僕らは彼のことが大好きで、ものすごくリスペクトしている」と変わらぬ思いを口にしている。

 その上で、セールは「このことは衝撃的なことだったし、本当に残念だ。本当に彼のことはみんな大好きだったし、本当にリスペクトしていた。そして、それは彼が努力して手に入れたものだ。メジャーリーグのクラブハウスであのようなリスペクトを得るには、自分で努力てして勝ち取らないといけないのだから」とコーラ氏の行いについて擁護。アストロズ時代のサイン盗み関与を知ってなお「ACをリスペクトする気持ちは変わらない」と言い切っている。

「もちろん、アストロズやったことは悪いことだ。それは確かだ。だけどあの時に戻って変えることは出来ないから。だからもしあの時……なんてことは考えない。確かにあのワールドシリーズは、すこし汚れてしまったけど、もう変えることは出来ないから、そのことを考えて時間を過ごしたりはしない」と懸命に訴えたセール。コーラ氏に対する世間の目が厳しさを増す中、一連の擁護コメントには新たな波乱も巻き起こりそうだ。

(Full-Count編集部)

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