鷹・東浜「自分でも野球が好きなんだな」 自粛期間を経て充実の3回無失点
紅白戦で3回1安打無失点、6・19開幕決定に「プレーできることに幸せを感じながら」
ソフトバンクの東浜巨投手が26日、ヤフオクドームで行われた紅白戦の3回から紅組の2番手として登板。3回無失点と好投を見せた。2イニング目に柳田悠岐外野手に左前ヒットを打たれたが、許した安打はその1本のみ。無四球、3奪三振という内容だった。
本来なら自身初の開幕投手となるはずだった東浜が、その実力をしっかりと見せつけた。高校の後輩にあたる砂川リチャードからの奪三振に始まり、3イニングを1安打無失点に抑えた。この日の自身の投球について「実戦も(東浜自身は)まだ1試合で打者の方たちも感覚がなかったでしょうから、結果は何とも言えませんが、しっかり腕を振ってゾーンで勝負できました。低めにいいボールもあったし、前回のシートよりもいい感覚がありました」と手応えを口にした。
開幕日も6月19日で正式に決まった。「心も身体もそっちに向かっていけるので張り合いもあります」という東浜。長い自粛期間を経て「自分でも野球が好きなんだなと心から感じました」という東浜は、6月に幕を開けるシーズンに「特別な1年になると思います。自分の中で地に足をつけて目の前の試合を全力でやるだけ。一喜一憂することよりもプレーできることに幸せを感じながらやっていきたい」という。
1度指名を受けていた開幕投手については「いつ開幕しても(開幕投手は)特別なものだとは思いますが、今は残り1か月でどこまで状態を上げていけるかということだけで、正直、開幕(投手)のことは考えていません」と語る。工藤公康監督は開幕投手について「各投手のコンディショニングを見ながら、ピッチングコーチとも話をして、なるべく早く伝えたい」と現時点で白紙であることを強調したが、この日の内容を見ても東浜が引き続き有力候補の1人であることは間違いないだろう。
東浜は最後にファンに対して「スタートは無観客で画面越しの応援になると思いますが、その中で僕たちは100%の力でプレーするので、テレビ越しに応援してください」と語りかけた。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)