バウアー、大物代理人ボラス氏に激怒 年俸削減案に「個人的な利益の追求を突っ込むな」

レッズのトレバー・バウアー【写真:Getty Images】
レッズのトレバー・バウアー【写真:Getty Images】

利益追求のボラス氏の動きにバウアーが怒り「ひとつだけ言いたいことがある」

 7月4日(日本時間5日)の独立記念日前後の開幕を目指すメジャーリーグ。MLB機構は選手会へ高年俸選手ほど削減幅が大きく、60%以上カットとなる新たな年俸削減策を提出。選手会側は反発する姿勢を見せているが、レッズのトレバー・バウアー投手は、この問題に干渉していると噂される超大物代理人スコット・ボラス氏に怒りを爆発させている。

 MLBと選手会の交渉は平行線をたどり、開幕に向けてのゴールが見えない中“球界のご意見番”バウアーが自身のツイッターで大物代理人にかみついた。

「ある選手の代理人が選手会の問題に干渉しているとの噂をかなりよく聞く。いまの時点ではただの噂だが、もし本当だとすると、ひとつだけ言いたいことがある。スコット・ボラス、おまえの望むようにクライアントを代理すればいいが、組合の問題におまえの個人的な利益の追求を突っ込むな」

 昨オフに9年総額3億2400万ドル(約344億4200万円)でヤンキース入りしたゲリット・コール投手ら多くの顧客を抱える超大物代理人のボラス氏。19年から5年総額5000万ドルの複数年契約を結び、年俸削減を拒否する姿勢を見せるレイズのブレイク・スネル投手とも契約するなど活発な動きを見せているだけに“金の匂い”をかぎつける姿にバウアーも怒り心頭の様子。

 米放送局「CBSスポーツ」もバウアーがボラス氏に激怒する一連の流れを伝えており「本来は同陣営であるべき2人が、もしかすると争い状態に入ったかもしれない」と指摘。記事ではボラスがMLBと選手会の諸交渉において何度も発言を繰り返しており、交渉の進展に影響を及ぼすことを言及している。

 選手会の味方であるはずの代理人・ボラス氏とバウアーは本来なら同じゴールを目指すところだが「少なくとも現時点において、ボラスの噂された“個人的な利益の追求”が彼らを仲たがいさせている」と伝えている。

(Full-Count編集部)

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