前代未聞の振り逃げ三塁打はなぜ起きた!? 監督の抗議も虚しく…「責められない」

ソフトバンク・高谷裕亮【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・高谷裕亮【写真:藤浦一都】

振り逃げした駿太は、捕手がボールを見失った隙に一気に三塁まで駆け抜けた

【球界名場面】
 新型コロナウイルスの影響で開幕が延期となっていたプロ野球は公式戦開幕が6月19日に決まった。ファンにとってもどかしい時間もあとわずか。開幕までの残りわずかな時間、過去の名場面を振り返って気を晴らしてみてはいかがだろう。ここでは「パーソル パ・リーグTV」公式YouTubeで公開されている動画の中から、特に印象的な名場面を振り返ってみたい。

 2015年5月19日、北九州市民球場で行われたソフトバンク対オリックスの一戦。7回2死走者なしの場面で、ソフトバンク五十嵐亮太投手(現ヤクルト)の投球がホームベースに当たり大きくバウンドするワイルドピッチになった。振り逃げとなった打者の後藤駿太が走り出したが、大きく弾んだボールはそのままバックネットに設置された看板の上にポトリとハマった。

 ボールを見失った高谷裕亮捕手は当たりをキョロキョロ。投げた五十嵐の大声によって、ボールの在り処に気づくまでの間に、後藤は一気に三塁を陥れた。ボールデッドかインプレーか。審判団の協議に工藤監督の抗議もあり、長時間の中断となったが、結果は覆らず。

 非常に珍しい振り逃げ3ベースにファンからは「これはキャッチャーかわいそう」「これでキャッチャーは責められないだろ」「キャッチャーからしたら、後ろ逸らした瞬間に焦るのにボールが全然見つからなかったら頭真っ白」と、同情の声が上がった。

【動画】後逸したボールがバックネットの看板へ… 観客の特徴的な野次にも注目だ

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