「配球を丸々覚えている」フジ中村光宏アナが衝撃受けた阿部慎之助&小林誠司の対談

フジテレビ「S-PARK」などを担当する中村光宏アナウンサー【写真提供:フジテレビ】
フジテレビ「S-PARK」などを担当する中村光宏アナウンサー【写真提供:フジテレビ】

「捕手の方は1試合の配球、シーズン中の配球をほとんど覚えているんです」

 これまでにプロ野球を取材し、最も驚かされたのが選手たちの“記憶力”。「捕手の方は1試合の配球を丸々覚えていて、かつシーズン中の配球もほとんど覚えているんです。(巨人の)阿部さんと小林選手の対談を2度ほど放送させていただいたのですが、阿部さんが『あの試合のあの打者の何球目、あのカウントで何であのボール投げたの?』と事細かく小林選手に聞いていました。それを聞いたときに、プロの方々の考え方は我々の想像を超えているんだなと思いました」。相手の打者やカウント、そして要求した球種。1球1球、ハッキリと覚えているのだ。

 選手たちだからこそ感じられる微細な変化や感覚、その繊細さにも驚かされる。「お話を伺うと選手って本当に深く様々な事を考えているんです。もっと豪快なイメージがありましたが、思っている以上に微調整しているし、繊細ですね。練習を見ていてもルーティンを崩さなかったり、感覚的なマイナーチェンジを繰り返していたり……。思った以上の緻密さ、繊細さに驚かされています」。奥深くプロ野球の世界に日々驚かされ、感動しているという。

 だからこそ、スポーツを“伝える”仕事にもやり甲斐を覚える。画面を通した先にいる視聴者に楽しんで、喜んでもらえるようにと日々考えを巡らせる。「ファンの人たちはもっともっと選手に聞きたいことがあると思います。私たちは取材をする機会を与えていただけているので、そういったファンの方々の聞きたいことを、選手の方に教えていただいて、皆さんに繋げられたらと思って日々取材しています」。

 新型コロナウイルスの感染拡大でプロ野球は開幕が延期となっており、他のスポーツでも延期や大会の中止などが相次いでいる。当然、中村アナの日常も激変した。「スポーツがあることが当たり前という感覚でこれまでありましたが、スポーツがあるというありがたみを改めて感じたという事が大きいです」。スポーツがあることがどれだけ恵まれていたことなのか。今回の未曾有の事態でそう痛感させられた。

「今はワクワクを溜める時間だと思っています。我慢しているからこそ、再開された時の楽しみ、喜びは大きくなると思います。スポーツが、野球が再開される日を楽しみに、ワクワクを溜めながらその日を待ちましょう。そして、その日が早く来るように私たちができることをやっていきましょう」と呼びかけた中村アナ。球音が戻ってくるその時を待ち望んでいる。

中村光宏(なかむら・みつひろ)
1984年8月28日、東京都生まれ。慶応義塾大学を卒業後、2007年にフジテレビに入社。2018年からスポーツニュース番組「S-PARK」(土曜24時35分~、日曜23時15分~)を担当。現場に出てさまざまな競技にふれ、多くのアスリートに話を聞くなど取材者としても積極的に活動している。

【動画】阿部慎之助&小林誠司の対談に驚愕… フジテレビ中村光宏アナからファンへのメッセージ

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