「野球の成長のために」 マイナー選手解雇しないロイヤルズGMの神対応に米称賛

ロイヤルズのデイトン・ムーアGM(中央)【写真:Getty Images】
ロイヤルズのデイトン・ムーアGM(中央)【写真:Getty Images】

ロイヤルズはマイナー選手を一人も解雇せず、8月末まで給与支払いを続ける方針

 大リーグでは何百人ものマイナー選手が大量解雇されている。米メディアではこれまで新型コロナウイルスの影響でマイナーリーグの今季中止、最終的には1000人以上のマイナー選手が解雇となる可能性が指摘される中、2018年7月に結城海斗投手がマイナー契約を結んだロイヤルズはマイナー選手を一人も解雇せず、シーズン終了となる8月末まで給与を支給する方針だ。

 米ヤフースポーツは「ロイヤルズGMはマイナー選手を解雇しない理由をパワフルなメッセージで語った」として、デイトン・ムーアGMのコメントを伝えた。マイナー選手を解雇しないのは、野球界の将来を考えてのことだという。

「このことを理解してほしい:マイナーリーガーのほどんどは、みんなが名前を決して知ることがない選手だ。しかし、彼らは、(将来)アカデミーで働いたり、大学のコーチやスカウトになったりして、ベテランの選手と同様に野球の成長にインパクトを与える機会を持つことになる。彼らの情熱で、野球が常に成長していく。そのため我々は、彼らが特に支援を必要としているこの時期に、彼らを一人も解雇しないことが、本当に、本当に、重要だと感じた」

 野球愛の溢れたメッセージ。米ヤフースポーツは「オーナーたちの多くはどうやったらコストを削減できるか、いつも探している。しかし、ロイヤルズは、そうではない。彼らは彼らのマイナーリーガーを支援し続けることに決めた。そして、その理由はパワフルで、我々に希望を与えてくれる」と称賛した。

 ロイヤルズは例年大物FA選手の獲得に動かないなど決して資金潤沢な球団ではない。それでも、球団職員は誰一人として解雇、一時解雇の措置を取らない方針だ。新型コロナ禍で大減収が予測される中、ロイヤルズ球団の“神対応”が注目を集めている。

(Full-Count編集部)

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