中日の“1回10失点ルーキー”橋本、わずか3日で別人の快投 鬼と仏の与田マジック

鬼の続投指令のあと、ルーキーへのフォローも欠かさなかった与田監督

 崖っぷちで迎えたこの日は8回に登場。ベテランの栗山を遊ゴロ、左打者の戸川を内角スライダーで見逃し三振に仕留めると、続く木村には146キロ速球でバットをへし折り三ゴロに切って取った。「神宮ではランナーを出してから力んでしまい、ストレートもスライダーも高めに抜けてしまっていた。今日は低めを意識して、しっかり投げられました」ときっちり反省を生かし、「中継ぎは打たれた次の試合が大事になると思うので、しっかり抑えられてよかったです」と胸をなでおろした。

「(前回登坂とは)コントロール、高低が全然違ったでしょ。1軍の投手コーチたち(阿波野、赤堀両コーチ)とちゃんと反省した中で、いろいろ取り組んでいる。原因がわかって次に改善できればいい。投球フォームのバランスとか、いろいろなことに今日取り組んでいたと思う。こういうことの繰り返しじゃないかな」と評した与田監督。指揮官自身も、前回めった打ちされた橋本に「原因をしっかり究明して、次はしっかり抑えていこうな。体に問題がなければ大丈夫だよ」と声をかけフォローしたという。

 就任2年目の与田監督だが、チームは高木守道監督時代の2013年以降、谷繁元信監督、森繁和監督に続き、5位に終わった昨季まで4代にまたがり7年連続Bクラスに沈んでいる。選手1人1人を丁寧に戦力に仕上げていくことが求められている。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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