イチロー氏の引退試合が再脚光 日本開幕で無安打も「異議を唱える人は誰もいない」

現在はマリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏【写真:Getty Images】
現在はマリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏【写真:Getty Images】

イチロー氏を尊敬するディー・ゴードン「僕は夢中になったんだ」

 イチロー氏(現マリナーズ会長付き特別補佐兼インストラクター)の日本で行われた現役最後の試合が米メディアから再脚光を浴びている。米メディア「マイノースウエスト.com」は「マリナーズのイチローが殿堂入りキャリアを終えた試合に再注目」として、イチロー氏のラスト試合となった2019年3月21日を振り返っている。

 背番号「51」がユニホームに別れを告げたのは2019年3月21日、東京ドームで行われたアスレチックスとの開幕シリーズ第2戦目だった。現在、地元シアトルのラジオ局「710 ESPN シアトル」で7日まで「イチローウィーク」として、イチロー氏の思い出深い試合を連日放送している。

 そして記事ではこの日(日本時間6日)に現役最終戦が放送されていることを言及し、45歳までプレーを続けたイチロー氏の最終戦を振り返っている。現役最後のシーズンを迎えたイチロー氏について「キャリアのセカンドステージで彼は新たな2つのことに挑戦した。まず正しい努力でメンテナンスすれば、40歳を大きく超えてもプレーが可能だと示した。次に周りにいる若い選手を助けたいと考えた」と指摘。

 その中でもマーリンズ、マリナーズでチームメートだったディー・ゴードン外野手を「イチローが助けた選手の1人はあの東京での最後の夜、一緒にフィールドにいた」とスポットを当て、ゴードンのコメントを紹介。

 マーリンズで初めてイチロー氏と出会った時は「本当に、感激した」と、その時の衝撃を語っており「彼は僕の大好きなプレーヤーだった。僕の父はイチローの映像をよく見せてくれた。それ以来、僕は夢中になったんだ。彼から学びたいと思っていた」と、夢が現実になった喜びを口にしている。

 誰もがイチロー氏の安打を期待したが日本での開幕シリーズでは安打が出ず、現役最終打席となった8回の最終打席も遊ゴロに終わり惜しまれつつグラウンドを去った。記事の最後には、この試合で注目されたのはイチロー氏が最後のヒットを打つかどうかだったと指摘しているが「そのことに異議を唱える人は誰もいないだろう」と締めくくっている。

(Full-Count編集部)

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