鷹石川、2被弾含む5回6安打3失点を真摯に受け止め 「前に進んでいきたい」

ソフトバンク・石川柊太【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・石川柊太【写真:藤浦一都】

工藤監督「可能性は高い」もローテ入り確約はなし

 ソフトバンクの石川柊太投手が10日、オリックスとの練習試合に先発。吉田正尚外野手とロドリゲス内野手に本塁打を浴び、5回6安打3失点。前回登板に続く被弾を反省しながらも、この日の好材料と感じた部分も打ち明けた。

 開幕ローテ入りのために「とにかく結果を出したい」と意気込んでマウンドに上がったが、3回に吉田正、5回にロドリゲスに高めのストレートをスタンドまで運ばれた。それでも石川自身は2回までの投球よりも手応えを感じていたという。

「序盤が良くなくて2回もいろいろと試しながらになった。(甲斐)拓也と『低めを狙った結果、力のない球が出た。そういうので自分の良さをなくすより、力強い球を投げていこう』と話をした。ホームランは打たれたが、ある程度腕を振って投げていくということはできたと思う」

 まだまだ本来の投球はできていないが「求めているものに近道はない。試行錯誤する中でしか新しい自分は出てこない」と、苦しい胸の内を明かしながらも懸命に前を向こうとしている。

「球が動いたり、ホームラン打たれたりとネガティブなことは続いているが、良かった感覚や良かった変化球はあったので、それをプラスに捉えて前に進んでいきたい。本来のリズムで(投げて)バッターが狙い球を絞りきれていないところもあった。ホームランという結果は真摯に受け止めて、良かったところを軸にしていきたい」

 工藤公康監督は「ボールが高かったが、そこを修正して次に備えてくれたら」とし、石川の開幕ローテ入りについて「可能性は高い。ほかにも候補がいるので投手コーチと話をしてから」と明言を避けたが、今後の1週間でリズムの良さとストレートの力強さという本来の“石川らしさ”を取り戻せば、開幕ローテ6枠の中に滑り込むことができそうだ。

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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