アクロバットは「12球団トップクラス」 2年目MIKUさんは元巨人ヴィーナス【鷹ハニーズ名鑑】

ハニーズの「MIKU」さん【写真:福谷佑介】
ハニーズの「MIKU」さん【写真:福谷佑介】

「ハニーズはそれぞれキャラが濃くて、個性が強いです」

 4年連続日本一を目指すソフトバンクのオフィシャルダンス&パフォーマンスチーム「ハニーズ」。新型コロナウイルスの感染拡大で延期となっていた開幕は6月19日に決まり、ファンの前に立てない日々を送ってきた彼女たちも徐々に活動を再開させている。12日の練習試合からは無観客ではあるものの、グラウンドでのパフォーマンスを始めた。新メンバー7人、昨季からの継続メンバー12人の計19人となった新生「ハニーズ」のメンバー1人1人の魅力を紹介していく。

 第16回は2年目を迎えた「MIKUさん」だ。

○MIKU(2年目、千葉県出身)

 19人のハニーズメンバーの中でも異色の経歴を誇る「MIKU」さん。今季が2年目となるハニーズの前は、巨人のチアダンスチーム「ヴィーナス」の一員だった。2018年オフに“移籍”を決意し、縁も所縁もない福岡のハニーズのオーディションに応募し合格した。

 1年間ハニーズとして活動し、今季が2年目となる。初もの尽くしだった1年目を振り返り「本当にアッという間でした」という。そして、感じたハニーズの特徴として「お客さんとの距離が凄く近いと感じました。自分がファンであれば嬉しいだろうなと思えるぐらい、距離が近くてアットホームだなと思いました」と語る。

 東京と福岡、巨人とソフトバンク。やはり球団によって“チアチーム”の空気も異なるという。「やっぱり違いはあります。仕事内容にはあまり変わりはないんですが、雰囲気とかは違いますね。ハニーズはそれぞれキャラが濃くて、個性が強いですね」。明るさ、元気さが見ていても伝わってくるハニーズ。それが魅力だという。

「MIKU」さんの武器は何と言ってもバク転などのアクロバットパフォーマンス。本拠地のグラウンド上でクルクルと回っている女性を見たことがあるホークスファンも多いはず。その役割を担う1人である。ハニーズOGで現在、球団でハニーズを担当するエンターテインメント推進課の関まどかさんも「見た目も可愛らしいんですけど、彼女のアクロバットは本当に凄いんです。12球団のチアの中でもトップクラスだと思います」と絶賛する実力の持ち主だ。

 彼女がアクロバットを身につけたのは高校の頃。チアリーディングにバク転が必須だったため、教室に通って練習、習得したという。昨季は10回を超える連続バク転でファンを驚かせてきたが、今季は更なる大技への挑戦もプランにある。「今年はバク転の連続だけじゃなくて、いろんな技をグラウンド上で披露できたらなと思っています。新技を披露したいと思っているので、そういうところに注目してもらいたいですね」。一体、何が出るのか、注目だ。

「自分の中でも『どうした?』って思うくらいに変化を出したいんです。殻を破るというか、成長した自分自身を見せる1年にしたいなと思います」。まだファンの目の前でパフォーマンスする日がいつ来るかは決まっていない。いつか来るその日のために「MIKU」さんもその腕を磨き続ける。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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