高卒2年目“ドラ1組”は開幕2軍スタート 小園、藤原、根尾、吉田輝の巻き返しに期待

ロッテ・藤原恭大、中日・根尾昂、広島・小園海斗、日本ハム・吉田輝星(左上から時計回り)【写真:荒川祐史、石川加奈子】
ロッテ・藤原恭大、中日・根尾昂、広島・小園海斗、日本ハム・吉田輝星(左上から時計回り)【写真:荒川祐史、石川加奈子】

今季は計18人のルーキーが開幕1軍を勝ち取る

 日本野球機構(NPB)は18日、6月19日の2020年シーズン開幕に向け、12球団の出場選手登録選手を公示した。新型コロナウイルスの感染拡大により3か月遅れで開幕となる今季。120試合消化に向けた過密日程に対する特例措置として出場可能な出場選手登録が31人に、外国人登録も5人に拡大された。

 2020年の開幕では計18人の新人たちが開幕1軍のキップを手にした。一方、昨シーズン球界を賑わせた“高卒ドラ1組”の広島・小園海斗内野手、ロッテ・藤原恭大外野手、中日・根尾昂内野手、日本ハム・吉田輝星投手は2軍スタートとなった。

 ドラフトで4球団が競合した小園はルーキーイヤーの昨年、球団高卒新人では2000年の苫米地鉄人以来の開幕1軍を勝ち取り、2軍降格もありながら通算58試合に出場し打率.213、4本塁打16打点をマーク。今季は怪我から復帰した田中との遊撃争いに注目が集まっていたが、練習試合では1軍での出場機会がなく2軍調整が続いていた。

 3球団が競合した藤原は昨季、開幕戦で「1番・中堅」でスタメンデビューを果たし球団の高卒新人では榎本喜八、山崎裕之に次いで54年ぶり3人目の快挙を達成。その後は結果を残すことができず6試合に出場し打率.105、0本塁打2打点。今春のキャンプで1軍スタートだったが実戦では結果を出すことができなかった。

 4球団が競合した根尾は昨季はシーズン終盤に1軍に昇格し2試合に出場したが2打数無安打2三振。2年目の今季は春季キャンプで1軍スタート。再開された練習試合では2軍で31打数10安打、打率.323と結果を残している。

 外れ1位で日本ハムに入団した吉田輝は昨年6月12日の広島戦でプロ初登板初先発を果たし5回1失点でプロ初勝利をマーク。だが、その後は連敗が続き4試合に登板し1勝3敗、防御率12.27でプロ1年目を終えた。今季は3日のロッテとの練習試合(ZOZOマリン)で約3か月ぶりの実戦登板を果たし1回2安打2失点2奪三振だった。

 昨年話題をさらった4人のホープたちは開幕1軍を逃す形となったが、まだ高卒2年。潜在能力は誰もが認めるものを持っているだけに、シーズン中での巻き返しに期待がかかる。

(Full-Count編集部)

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