鷹、5年ぶりの負け越し発進 ドラ3津森の満塁弾被弾に工藤監督「しょうがない」

ソフトバンク・工藤監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・工藤監督【写真:藤浦一都】

先発の二保が危険球で退場、津森は緊急でプロ初登板

■ロッテ 5-1 ソフトバンク(21日・PayPayドーム)

 ソフトバンクは21日、本拠地PayPayドームでロッテと戦い1-5で2連敗を喫した。ソフトバンクが開幕カードに負け越すのは2015年以来、5年ぶり。試合後、工藤公康監督は「つまずいた形になりましたけど、次で取り返せばまだまだ切り替えられると思う。ヒットは出ているので、あとは繋がることができれば点は取れると思う」と前向きに語った。

 序盤の一発で劣勢に立たされた。2回、先発の二保がレアード、マーティンに連打を浴びると、続く中村奨に頭部死球を与え、危険球退場となった。無死満塁の緊急事態でマウンドに送ったのはドラフト3位ルーキーの津森。これがプロ初登板だった右腕は先頭の井上にバックスクリーンへの満塁本塁打を被弾し、一気に4点を失った。

 ルーキー右腕はそこで崩れることなく、5回途中まで追加点を許さずに好投した。厳しい状況で一発こそ浴びたが、その後粘った右腕を、指揮官は「ああいう状況でいかせてしまったので、あれ(満塁弾)はしょうがない。そのあとは切り替えていいピッチングをしていたし、この経験はこれからに繋がると思う」とねぎらっていた。

 打線はロッテを上回る9安打を放ちながら、1点に終わって繋がりを欠いた。この日は1番に期待の栗原を抜擢。初回にいきなり二塁打で出塁したが、得点にはならず、その後も9回のうち8イニングで走者を出し、先頭が4度出塁しながら、得点は2回の松田宣の適時打による1点だけしか奪えなかった。

 昨季負け越したロッテに負け越しての開幕。そして楽天時代に天敵だった美馬をこの日も打ち崩せずに敗れた。ただ、松田宣と牧原に今季初安打が出たことで、指揮官は「明るい材料もありますので、切り替えてやっていきます」とコメントした。前回負け越しスタートとなった2015年はリーグ優勝し日本一になった。その時の相手もロッテ。これが吉と出るか、凶と出るか。2020年のシーズンは始まったばかりだ。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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