DeNAラミレス監督、劇的サヨナラ打の宮崎に最敬礼 「さすがリーグ随一の打者」

DeNAのラミレス監督【写真:荒川祐史】
DeNAのラミレス監督【写真:荒川祐史】

この日は父の日「朝食にパンケーキを作って、息子たちにお祝いしてもらった」

■DeNA 2-1 広島(21日・横浜)

 DeNAは21日、横浜スタジアムで行われた広島戦に2対1で勝利し、今季初勝利を挙げた。DeNAが平良、広島はルーキー森下と両先発の好投でロースコアの投手戦となったが、1点ビハインドの9回に宮崎の2点二塁打でサヨナラ勝ちした。

 0-1の最少スコアで迎えた9回。DeNAは広島3番手のスコットからソト、佐野、ロペスの3連打で無死満塁とし、宮崎が右中間をライナーで破る二塁打を放って勝敗が決まった。宮崎は「みんながつないでくれたので、僕も後ろにつなぐつもりで打席に入った。連敗していたので、なんとか止めようという気持ちだった。サヨナラになってよかったです」と笑顔を見せた。

 ラミレス監督は「タフな場面だったが、宮崎が見事に結果を出してくれた。さすがリーグ随一の打者」と頼れるヒーローを称賛した。

 打線が森下を打ちあぐねる中、勝因となったのが投手陣の好投だった。先発した平良が、好調な広島打線を6回まで併殺崩れの間の1点のみに抑え、その後も国吉とパットンが広島に追加点を許さなかった。

 指揮官は「平良は期待通りと言うか、それ以上の投球だった。6回で98球。スタミナも十分で、ゲームをコントロールしてくれた。もともとスタミナに不安がある投手だが、今日は90球を超えても球速は140キロ以上出ていた。オープン戦から練習試合も含めて、今年一番のパフォーマンスだったと思う。勝ち星はつかなかったが、間違いなく勝利につながる投球をしてくれた」と試合を作った右腕を絶賛。「自分の長所も短所もよくわかっている。次ももちろん先発で行ってもらうつもり」と、次戦に期待した。

 この日は前日までの伊藤光に代わり、戸柱が今季初の先発マスクを被った。ラミレス監督は「ピッチャーが頑張ってくれたが、戸柱の配球もよかった。その後の嶺井もよくやってくれたし、バッテリーが落ち着いて集中力を欠かさず、チーム一丸となった勝利になった」とディフェンス面を評価した。

 父の日であるこの日、自宅で「朝食にパンケーキを作って、息子たちにお祝いしてもらった」という指揮官は、試合前の囲み会見で「自分のお父さんも含めて、今日はすべてのお父さんにおめでとうと言いたい」とコメントしていた。試合後には「今日の勝利を父の日とともに、すべてのベイスターズファンにお祝いしてもらいたい」と、劇的な展開での今季初勝利に喜びがあふれていた。

(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)

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