DeNA新助っ人オースティンは「ソト、ロペスの上をいく可能性」 ラミレス監督が予言

速球系に対応、スライダーも本塁打、現時点で課題は縦の変化球

 初スタメンとなった23日の中日戦。初回の第1打席で、2死走者なしの場面で、中日先発・柳の146キロの直球をセンター前に放った。初球の145キロのストレートを見送った後、2球目の高めに浮いた球だった。第2打席は同じ2死無走者の場面で今度は右前に落ちるヒット。6球目のカットボールを逆らわず逆方向に打ち返した。

 5回の第3打席は1死一、二塁と得点圏の打席で、カウント2-2から先制点となるタイムリーヒットをレフト前に放った。2球で追い込まれた後、ワンバウンドになる変化球を2球、見送った後、真ん中高めに入ったストレートを三遊間に打ち返した。7回の第4打席は鈴木の149キロの速球をセンターにはじき返し、4打数4安打、1打点と文句なしのスタメンデビューとなった。

 試合後の会見では「全打席いい感じだった。チャンスの場面でもいいスイングができた」と派手な言葉はなく、最後は「アリガトウゴザイマス」と日本語で挨拶する生真面目さも見せた。ラミレス監督も「今日はパーフェクト。これ以上ないスタートを切ってくれた」と新外国人を絶賛した。

 そして、25日。オースティンは初回2死で右越えへ1号ソロ。中日・岡野のスライダーを反対方向に飛ばした一発がV弾となった。しかし、そのあとは、相手投手陣のフォークについていけず、外のボールになる変化球に対応できず。3打席連続三振に打ち取られ、課題が浮き彫りとなった。

 ストライクからボールになる変化球を振ってしまうという外国人打者の典型的な課題が露呈されたが、まだ出場5試合とあり、これから修正していけるだろう。ラミレス監督もヤクルトでの日本球界1年目も同様で、日本投手への研究を重ね、名実ともに優良助っ人の称号を得た。ヤクルト、巨人、DeNAと渡り歩いたが、日本にやってきた外国人選手には日本の野球観や他国との違いなどをアドバイスしてきた。

 何人もの成功例の道標となってきたラミレス監督の手腕にかかれば、変化球の見極めはしっかりとできてくるはずだ。オースティンについてラミレス監督は「選手、監督と何年も日本でやってきたが、自分が見た中でも一番のインパクトがある選手。ソト、ロペスの上をいくレベルの可能性を持っており、外国人としてスーパースターになり得る選手」と、新たなスター誕生を予言した。

 指揮官は「これで1番から6番までがかなり強力な打線になる。90パーセント、理想のラインアップになった」と自信を見せる。かつての「最強助っ人」が絶賛する新戦力が、ベイスターズを98年以来となる頂点に導く“Vの使者”となるか。これからのカギは変化球の対応とラミレス監督の教えが握っている。

(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)

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