西武・辻監督「非常に良かった」 森&栗山に休養、オーダー変更当たり逆転勝ち
開幕8試合目にしてオーダーを変更、森と栗山をスタメンから外す
■西武 8-7 ソフトバンク(27日・メットライフ)
西武は27日、本拠地メットライフドームでソフトバンクと戦い、最大5点差あったビハインドを跳ね返して大逆転勝ちした。辻発彦監督は開幕後7試合で、打順・守備位置ともにスタメンを一切変えていなかったが、この日ついに動き、そして8-7で宿敵に連勝した。
2点を追う8回、主砲・山川がソフトバンク3番手の岩嵜からバックスクリーンへ劇的な逆転4号3ラン。辻監督は「1回から2点、2点、3点と取られた時にはマズイと思ったが、(3回裏に)2点差になって、このままいってくれればと思った。次の1点をどちらが取るかが勝負の分かれ目だった。中継ぎ投手陣がよく踏ん張ってくれた」と胸をなでおろした。
開幕前から「(チーム野手最年長コンビの)中村と栗山は休ませながら使う。キャッチャーも6連戦を1人でというのはキツイ」と話していた通り、この日、正捕手で3番打者でもある森と栗山をスタメンから外した。三塁を守ってきた中村を負担の軽い指名打者に回し、そして「1番・左翼」には4年目・22歳の鈴木将平外野手を抜擢した。その鈴木は3回の第2打席で右前打を放った。
ここまで1番を打ってきた新外国人スパンジェンバーグは7番に下がったが、内外野どこでも守れる器用さを生かし、左翼から三塁に回った。3番を務めた外崎は、3回に左中間を破る2点適時三塁打を放つなど2安打と活躍した。森の代役として「8番・捕手」のスポットを埋めた7年目・岡田はフル出場した。
辻監督は「(森)友哉もだいぶ疲れてきているでしょうし、その中で岡田を使いたいということ、それに栗山を休ませるということ。サンペー(中村)は(打撃好調で)休むともったいないんでDHに入れて、そうすると3番が空くんで、そこは外崎でいって、ああいう形になった」と説明。「外崎がいいところで打ってくれたし、鈴木にもヒットが出て、非常によかった」と自賛した。
無観客の本拠地メットライフドームに腰を据えての、宿敵ソフトバンクとの変則的な6連戦はこれで3勝2敗。木村の逆転満塁本塁打が飛び出した前日26日に続く劇的勝利で、指揮官は「選手たちは気分よく明日も頑張ってくれると思う。勝利で終わりたい」と最後までご機嫌だった。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)