通算150勝プライスは年俸13億円を放棄 169勝ヘルナンデスら出場辞退続出

ドジャースのデビッド・プライス【写真:Getty Images】
ドジャースのデビッド・プライス【写真:Getty Images】

ドジャース・プライス、ブレーブス傘下ヘルナンデスが今季の出場を拒否する権利を行使する

 ドジャースのデビッド・プライス投手が新型コロナウイルスの感染拡大の不安から今季の出場を拒否する権利を行使すると公表した。自身のツイッターを更新し、「じっくり検討を重ね、家族やドジャースとも話した結果、今シーズンはプレーしないこと私と家族の健康にとって一番(優先すべきこと)だと私は判断しました」と綴った。

 プライスは今年2月に大型トレードでムーキー・ベッツ外野手と共にドジャースへ移籍。カーショー、ビューラーら強力先発陣の一角と期待されていた。「親愛なるドジャースへ」と切り出した左腕は家族への思いを吐き出した。

「じっくり検討を重ね、家族やドジャースとも話した結果、今シーズンはプレーしないこと私と家族の健康にとって一番(優先すべきこと)だと私は判断しました。チームメートたちのことを恋しくなります。そして彼らのことをシーズン中からワールドシリーズに勝利するまで応援します。今年はファンの皆さんの為にプレーできず残念ですが、来年チームを背負って戦うことを楽しみにしています。安全なままでいてください。体を大事にしてください。頑張れ、ドジャース」

 プライスはレイズ時代の12年にサイ・ヤング賞を受賞。18年にはレッドソックスのワールドシリーズ制覇に貢献し、9度の2桁勝利を含む通算150勝(80敗)を挙げている。最多勝利1回、最優秀防御率2回でオールスター戦には5度選出。今年2月に大型トレードでムーキー・ベッツ外野手と共にドジャースへ移籍した。年俸3200万ドル(約34億4000万円)の左腕は60試合制の今季年俸1185万ドル(約12億7000万円)を放棄する。

 また、元マリナーズのエースでブレーブス傘下のフェリックス・ヘルナンデス投手も今季の出場を辞退する代理人のウィルフレド・ポリド氏が自身のツイッターで伝えた。10年にサイ・ヤング賞を受賞し、10度の2桁勝利を含む通算169勝(136敗)をマーク。近年は結果を残せず、昨季は1勝8敗、防御率6.40。今年1月にブレーブスとマイナー契約を結んでいた。メジャー昇格した場合の年俸は100万ドル(約1億700万円)だった右腕は、60試合制の年俸37万ドル(約4000万円)を放棄することとなる。

 これまでに通算270本塁打を記録しているナショナルズのライアン・ジマーマン内野手、通算181本塁打のロッキーズ、イアン・デスモンド外野手、通算105勝のダイヤモンドバックスのマイク・リーク投手の出場辞退が明らかになっている。実績のある一流メジャリーガーの出場辞退が続出している。

(Full-Count編集部)

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