鷹・柳田の打撃センスはトラウト級!? 元メジャー右腕も唸る打撃の神髄とは

「スイングだけ見たら、プホルス、トラウト、ベリンジャー、そんな感じがしますよね」

 独特の間合いを持ち、苦手とするコースをあまり持たない。緩急を使ってタイミングを外そうとしても、遅い球には止まって対応できる柳田のスイングは「外国人のホームラン打者のイメージ」だと言う。

「プホルスがそうですよね。緩急を使ってドローンとしたカーブを投げても、パッと止まってガツンと打つわけです。技術の高くて下半身がしっかりしている打者は、パッと止まれるんですよ。柳田選手はスイングだけ見たら、プホルス、トラウト、ベリンジャー、そんな感じがしますよね」

 彼らのようなホームランが打てる好打者には、どんなピッチングが有効なのか。それは「真っ直ぐに近い、速い変化球」だという。

「真っ直ぐが来たと思わせて、手元でキュッと動くようなボール。だから、カットボールやハードシンカーですね。真っ直ぐが145キロだったら142、3キロのカットだったり、144キロのシンカーだったり。同じような速さで来て、手元でどちらに曲がるか分からない球が有効だと思います。柳田選手は左打者だから、僕が投げるとしたら少し沈むシンカーがいいかもしれません。カット系を投げるとしたら、横に滑る変化がいいと思いますね。プホルスのような打者だったら、それでもガツンと外野席まで持っていってしまうけど、まだ押さえられると思います」

 日米球界で数々の強打者と対戦してきた藪氏に、プホルスやトラウトを思わせる柳田は、やはり規格外の存在なのかもしれない。

【動画】「レフトフライかと思いましたよ」 元メジャー右腕の藪氏も驚いた柳田の規格外アーチの実際の映像

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