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楽天打線をどう止める? 歴代ワーストペースの四球禍に苦しむ鷹・工藤監督の考えは…

9日にPayPayドームで行われた楽天戦に1-9で大敗したソフトバンク。これで2試合連続で楽天打線を相手に大量失点を喫して2連敗となり、5位に転落した。2試合で21失点と楽天の強力打線の餌食となっている。

ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】

連敗した2試合で計26安打17四死球を許しているソフトバンク投手陣

■楽天 9-1 ソフトバンク(9日・PayPayドーム)

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 9日にPayPayドームで行われた楽天戦に1-9で大敗したソフトバンク。これで2試合連続で楽天打線を相手に大量失点を喫して2連敗となり、5位に転落した。2試合で21失点と楽天の強力打線の餌食となっている。

 2試合で浴びた安打は13安打ずつの26安打。これだけでも深刻ではあるが、大量失点に拍車をかけるのが四死球の多さである。8日は6投手で10四死球、9日も7四球を与えて2日間で17四死球だ。四死球も単打として考えれば、43安打を浴びていることになる。

 2試合で投げた8人の投手で150キロを超えない選手はいない。全員が150キロを超える真っ直ぐを投じる力強さがある一方で、変化球を含めてゾーンに正確に投げ込むことはできていない状況にある。プロの世界は真っ直ぐだけで抑えられるほど甘くはない。変化球が捨てられ、真っ直ぐ1本で痛打されているような場面も多い。

 ここまでの18試合で四死球は95個に上る。これは12球団でワーストだ。敬遠を含む四球は89個で143試合に換算すれば707個のペースで、これはNPBの歴代ワースト記録を超える(過去のワーストは1950年の国鉄の656個)。この現状に工藤監督は「攻めていないという風には思っていない。マウンドに上がった時の球場とブルペンの雰囲気の違いにうまく合わないと四球に繋がってしまうところはあると思いますが、(今は)ビジターでもないし地方球場でもない。ここは常に投げているマウンドですからね、みんな分かっているところなのでしっかり投げて欲しいと思います」と顔をしかめる。

 四球を減らすことは大前提として、さらに言えば、痛打を浴びている楽天打線をいかに封じていくか。現状、西武に匹敵する、いや、西武の山賊打線以上の破壊力を感じさせる。これを抑えないと、5.5ゲームある楽天との差は広がっていく。

 工藤監督はこの日、楽天の先発マウンドに上がった塩見の投球をヒントに挙げる。「塩見くんのように緩急使って、そして柳田くんがやられたようにインサイドからインサイドという攻めをしっかり相手に意識させるのも大事。カウントが不利になって相手にフルスイングをされると、多少詰まっても先でもヒットになってしまう。カウント負けしないところもある」。緩急を使って目先を変える、しつこく内角を突いて意識させる、投手有利のカウントを作る、これらが大事だという。

 ただ、現状、それを具現化することが難しい状況にあるのも事実。指揮官も「みんなそうしようと思ってやっているんです。ただ、そうなっていないことが現状として失点に繋がっている。キャッチボールから意識して基本じゃないですけど、相手の胸、低く投げる、キャッチボールの中で確認する作業も必要なんじゃないかと思っています」という。救援陣に負担がかかり過ぎているのも気がかりなところ。この状況を打ち破る妙薬が欲しいところだ。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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