「鷹の祭典」ユニ、今季は黄色と青に 選手会で発案「医療介護従事者への感謝を込めた」

会見でユニホームモデルを務めた選手会副会長の今宮健太【写真提供:福岡ソフトバンクホークス】
会見でユニホームモデルを務めた選手会副会長の今宮健太【写真提供:福岡ソフトバンクホークス】

福岡の街を明るくさせる“イエロー”と医療介護従事者に対する感謝を込めた“ブルー”をミックス

 ソフトバンクは11日、オンライン会見を実施し「鷹の祭典 2020」専用の特別ユニホームを発表した。例年、様々なテーマカラーによるスペシャルユニホームを制作し、来場者に配布する人気イベントの「鷹の祭典」。今季は「S15(サァイコー!)イエロー2020」となった。

 新型コロナウイルスの感染拡大により3か月遅れで開幕を迎えたプロ野球。7月10日から有観客試合が再開されたものの、それでも上限が定められ、少人数の観客となっている。その中での「鷹の祭典」の開催で、今年は選手会側からユニホームのデザインについて提案。福岡の街を明るくさせる“イエロー”と医療介護従事者に対する感謝を込めた“ブルー”をミックスさせた。

 会見に出席し、ユニホームモデルを務めた選手会副会長の今宮健太内野手は「黄色は福岡を明るく元気付けるための黄色、青は医療従事者に感謝を込めた青にしています。選手会から球団に相談したユニホームになっています。今年は特別な鷹の祭典になる。勝ちにこだわってやっていきたいと思います」と、選手を代表して思いを口にした。

 新型コロナウイルスの感染防止を徹底しつつ行われることになる今年の「鷹の祭典」。今宮は「僕らは野球しかできない人間ばかり。こういう形で感謝、感動、勇気を見ている皆さんに与えられれば嬉しいです」と語る。選手会側から、ただのイベントではなく、「社会貢献型イベント」にできないかと働きかけた。そのため、医療従事者への感謝を示す青と感染拡大の決意も表す黄色というユニホームデザインとなった。

 その選手会で副会長を務める今宮は「ユニホームの発案は記憶にないですね。こういう状況の中で選手会が動いて、球団が受け入れてくれて感謝している。ファンの人に対しての選手たちの思いがある。選手からファンに対しての感謝の気持ち。選手が作ったユニホームかと思います」と語った。

 今季の「鷹の祭典」は9月12、13日の西武戦を皮切りに、18日から20日までの楽天3連戦、22日から24日までのオリックス3連戦の8試合で実施される。医療介護従事者への感謝を込め「サンクスヒーローズ」としての社会貢献活動も検討され、福岡県と福岡県医師会の協力のもとで医療介護従事者らにこのユニホーム17万着を贈呈する予定という。今宮の言う「特別な鷹の祭典」。ファンのため、社会のため、その思いも胸にソフトバンクの選手たちは戦う。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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