世界最速チャップマンが新型コロナ陽性 チーム3人目、ロイヤルズ捕手も感染で開幕暗雲

ヤンキースのアロルディス・チャップマン【写真:Getty Images】
ヤンキースのアロルディス・チャップマン【写真:Getty Images】

ヤンキースのチャップマン、ロイヤルズのギャラガーの新型コロナ陽性が発覚

 7月23日(日本時間24日)の開幕に向け、各球団が調整を続けているMLB。新型コロナウイルス感染拡大を抑えるため、各球団では様々な策を講じているが、そんななか、田中将大投手も所属するヤンキースのアロルディス・チャップマン投手が新型コロナウイルスの検査で陽性と診断されたと米TV局「ESPN」が報じている。

 ヤンキースのアーロン・ブーン監督は11日(同12日)の午後、「1人の選手が検査で陽性になった。アロルディス・チャップマンだ。たから、彼はキャンプに姿を見せていない。彼の症状は軽く、全体的にみると彼の状態は良い」と発表。「彼はしばらくここ(キャンプ)には来ることが出来ない。彼についてのこれ以上のコメントは控える」と語った。

 これでヤンキースで陽性となった選手はルイス・セッサ、DJ・ルメイヒューに続き3人目。記事では「他の2人と異なり、チャップマンはキャンプインの前の行った検査では陰性で、ヤンキース・スタジアムでのワークアウトに参加することができ、先週の日曜日からそこにいた」と伝えており、7日(同8日)にはメディアに「2度のブルペンセッションを行い、試合に向けて準備が出来ている」と話していたという。

 ブーン監督は「現時点では、我々は全てのプロトコル(規定)に従っている。彼ら以外に陽性になった選手はいない。接触者の追跡も行っている。我々はこれまでもきちんと対応してきたし、今もきちんと対応していると思っている」と釈明。「前に進んで行くためには、陽性の検査結果をおそらく避けて通ることはできないだろう。全てのことをやって、全体的には安全と健康を維持することが出来ればと思っている」と開幕に向け調整を続けることを明言したが、MLBを取り巻く状況は刻々と厳しさを増している。

 アストロズでは球団スタッフの1人が新型コロナウイルスに感染した外部の人間に接触した可能性があるとして、慎重を期してジェームズ・クリックGMが2度目の練習中止を決定。また、ロイヤルズではキャム・ギャラガー捕手が10日(同11日)にカウフマン・スタジアムでの紅白戦に出場したあと、検査で陽性になったと発表した。

 2球団の置かれた状況を報じたヤフースポーツは「MLBが直面するパンデミックとの困難な戦いを示している」と説明。開幕を前に、MLBに暗雲が立ち込めている。

(Full-Count編集部)

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