中日2年目勝野、ローテ定着に必要なことは? 藪恵壹氏が語る先発のポイント

「ローテ入りを狙う他の投手の成績は気にしないことが一番」と藪氏

「ローテ入りを狙う他の投手の成績は気にしないことが一番。まずは自分のピッチングに集中して、クオリティスタート(6回以上自責点3以下)を目指すことが大切です。自分がいいピッチングができれば、ローテに定着できる。そのためにも、今日のようなピッチングが最低限できるようになりたいですね。こういう内容の試合が続けば、必ず使ってもらえます」

 今季の中日は開幕前から投手の層が厚いとされてきたが、借金が大きくかさんでリーグ最下位と低迷。この日、今季2セーブ目を挙げたR・マルティネスがセーブ機会に登板したのは、実に15日DeNA戦以来、1週間ぶりのことだった。当初、クローザー起用予定だった岡田俊哉が安定感を欠くなど、開幕から1か月を過ぎて配置転換が必要となっている。

「これだけ投手がいるのにもったいない」と言う藪氏は「クローザーはマルティネスにして、8回のセットアッパーも固定した方がいい。祖父江→マルティネスで、8回と9回を固定すれば落ち着いてくるのでは」と話す。

 シーズン120試合と短い今シーズンは、いつも以上に首脳陣の迅速な決断が求められる。中日の浮上のカギを握るのはどんな決断なのか、先発ローテ入りの糸口を見つけた勝野は粘り切れるのか。今後も見どころは多そうだ。

(佐藤直子 / Naoko Sato)

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