配置転換したDeNA山崎の再生方法は? 専門家が語る守護神復活への道
投球フォームの修正が自身の課題、もうひとつは首脳陣の信頼
その上で松本氏は「彼は精神的には強いと思う。打たれているところを見ても、コントロールが思うようなところに投げられていないが、その原因が何なのかを見つけられれば(調子は)戻ってくる。少し楽なポジションで技術的なものを取り戻し、少しずつでも結果が出せれば、また元のポジションに戻れると思う」と話した。
また松本氏は、今シーズンがコロナ禍の影響で開幕が約3か月遅れてのスタートとなったことも影響しているのではないかと指摘する。選手たちはコンディションを整えるのが難しく、不安な胸中でシーズンに入っている。少しでもその不安を取り除くことができるのであるならば、それは「信頼」という2文字だ。
「(コロナ禍でも)チームは勝たないといけない。その中で(調子の上がらない山崎の起用を)どうしていくかは監督、チームが考えること。(状態が悪い時に)2、3日休ませるのか、今日のように少し前にもっていくのか。それはチーム、特に監督がはっきり形として示すことができれば、周りが何を言おうと、それでいいと思う。彼のことをチームがいろいろ考えてくれているということは、それだけ頼りにされているということ。それを彼がどう捉えるかでしょうね」
DeNAだけでなく侍ジャパンでも抑えを務めてきた山崎。昨年まで5年連続で50試合以上に登板し、安定した成績を収めてきただけに、チーム内での信頼度も抜群だ。まずは調子を取り戻し、守護神の座に1日でも早く戻る日をファンは待ち望んでいる。
(Full-Count編集部)