大谷翔平、“悪球打ち二塁打”で今季初のマルチ安打　打者出場10戦目で復調の兆し

初回の174キロ中前打で12打席ぶり安打をマークした

■レンジャーズ – エンゼルス（日本時間10日・アーリントン）

　エンゼルスの大谷翔平投手は9日（日本時間10日）、敵地のレンジャーズ戦で「4番・指名打者」で先発出場した。初回の第1打席で3試合12打席ぶり安打となる中前打を放つと、6回の第3打席では左翼線二塁打。今季打者出場10戦目で初のマルチ安打をマークした。

　初回2死一塁では通算99勝右腕リンに1ボール2ストライクと追い込まれたが、94.4マイル（約151.9キロ）のフォーシームをライナーで中前へ打ち返した。打球速度は108マイル（約173.8キロ）だった。

　6回先頭では“悪球打ち”で快音を飛ばした。2番手右腕ボルケスの外角高めへ外れる94.2マイル（約151.6キロ）のシンカーに反応。見逃せばボール球だった。左翼線へ打ち返す一打は今季2本目の二塁打となった。同1死三塁からはグッドウィンの一ゴロの間にチーム3点目のホームを踏んだ。

　大谷は2日（同3日）の登板後に右屈曲回内筋群の損傷と診断された。投球再開まで4～6週間。今季の残り試合で打者専念することになった。打者専念初打席となった6日（同7日）のマリナーズ戦で決勝3号ソロを放ったが、この試合の第2打席から11打席連続で無安打が続いていた。今季初のマルチ安打を勝利へつなげたい。