楽天・涌井は4年ぶり月間MVP DeNA梶谷、鷹・和田ら再び輝く各球団の中堅&ベテランたち

楽天・涌井秀章(左)とソフトバンク・和田毅【写真:荒川祐史】
楽天・涌井秀章(左)とソフトバンク・和田毅【写真:荒川祐史】

涌井は今季楽天に移籍すると、6・7月度は負けなしの5連勝

 日本野球機構は12日、6・7月度の「大樹生命月間MVP賞」の受賞選手を発表し、セ・リーグは巨人の菅野智之投手、ヤクルトの村上宗隆内野手、パ・リーグは楽天の涌井秀章投手、ソフトバンクの柳田悠岐外野手がそれぞれ選ばれた。

 受賞した4選手の中でも目を引くのが今季から楽天に移籍したベテランの涌井だ。月間MVPの受賞は2016年3・4月度以来、4年ぶり4度目。6・7月度は6試合に先発して5勝0敗と負けなしで、41三振を奪った。防御率2.89と安定した投球を見せ、12日の西武戦では無傷の7勝目をマークしてハーラー単独トップを快走している。

 2004年のドラフト1位で横浜高から西武に入団した涌井。2年目の2006年から5年連続で2桁勝利をマークするなど、西武のエースとして活躍した。2014年にはFA権を行使してロッテに移籍。2015年、2016年と15勝、10勝と2桁勝利を挙げたものの、2017年からの3年間は5勝、7勝、3勝と苦しいシーズンに。金銭トレードで今季から楽天へと加入すると、驚くほどの変貌ぶりを見せている。

 今季は涌井だけでなく再び存在感を発揮させている中堅、ベテラン選手がいる。その1人がDeNAの梶谷隆幸外野手だ。31歳となった梶谷は2014年に盗塁王に輝くなどDeNAの中心選手に成長したが、右肩の故障などもあり、2018年、2019年と41試合の出場に終わった。若い選手の台頭により定位置の座を奪われていたが、今季はここまで45試合に出場。打率.273をマークしている。
 
 来年2月に40歳となるソフトバンクのベテラン和田毅投手もここまで奮闘している。ローテの一角を担い、8試合に先発して4勝1敗と上々の結果を残している。左肩の故障で2018年シーズンを棒に振ったものの、昨季は4勝をマークして復活。今季は開幕から先発ローテ入りを果たして早々に昨季の勝ち星に並んでチームに貢献している。

 巨人では中島宏之内野手がスタメンの機会を多く掴んで、首位を走るチームに貢献している。2018年で4年間在籍したオリックスを退団し、巨人へ移籍。移籍1年目の昨季は不振でわずか1軍43試合の登板に終わっていたが、今季はここまで37試合にスタメンで出場。打率.248、3本塁打11打点の成績。また、楽天からトレードで加入したゼラス・ウィーラー内野手はここまで打率.298、4本塁打11打点とこちらも新天地で結果を残している。

(Full-Count編集部)

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