大谷翔平を外野手起用か? 指揮官は前向き「魅力的。外野どこでも守れる」

エンゼルス・大谷翔平【写真:AP】
エンゼルス・大谷翔平【写真:AP】

前日25日の試合前練習で赤の外野手用グラブで外野守備を披露「完璧に容易く」

 エンゼルスのジョー・マドン監督が25日(日本時間26日)、大谷翔平投手を外野手として起用することに前向きな姿勢を示した。敵地で行われたアストロズとのダブルヘッダー前に報道陣のオンライン取材に対応。右前腕筋を負傷しているとあって、「今シーズンについては分からない。腕のケガを考えれば」としたものの、「彼はどこでも守れるだろう。それだけいい選手だ。外野どこでも守れる能力を示している」と語った。

 前日24日(同25日)の試合前練習では赤い外野手用グラブを左手につけて右翼で捕球練習を行った。さらに一塁でも練習。ここまで打率1割台と本調子には程遠いだけに、指揮官は「彼のような若い選手がバッティングするだけというのは、退屈になりがちだ。動き回ることで単調さを破ってほしい。そういう練習をすることは打席でも彼を助けてくれると思う。彼のような年齢で打席に立つとき以外は座っているだけである必要はない。彼は少し動き回る必要がある」と説明。そして、外野守備を高く評価した。

「ボールは右中間に飛び、彼は完璧に容易く走っていた。それは魅力的だった」

 投打二刀流の大谷が外野手で出場したのは日本ハム時代の14年が最後。それでも、知将として知られるマドン監督が就任し、昨年11月のインタビューで「守ってはみたいですけど。『やれ』と言われたら、もちろん。それは自分の可能性を広げていくことになりますし、もしかしたら、チームとしての幅を広げていくことにもつながるかもしれないので」と前向きな姿勢を見せていた。指揮官は「今のところ即時の計画はない」と繰り返したが、「外野手・大谷」が見られる日は確実に近づいていると言って良さそうだ。

(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

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