田中将大、5回0封の好投も… 米メディアは采配批判「ブレーブスに便宜を図った」

ブレーブス戦に先発したヤンキース・田中将大【写真:AP】
ブレーブス戦に先発したヤンキース・田中将大【写真:AP】

中7日で登板し5回3安打無失点の好投、66球での降板に米メディア「これは納得できない」

■ブレーブス 2-1 ヤンキース(ダブルヘッダー2試合目・日本時間27日・アトランタ)

 ヤンキースの田中将大投手は26日(日本時間27日)、敵地で行われたブレーブスとのダブルヘッダー第2試合で今季5度目の先発。5回3安打4奪三振無四球、無失点の好投を見せたがチームは逆転負けを喫し、今季初勝利はお預けとなった。1点リードの5回66球で降板を指示した“ブーン采配”に米メディアは疑問の声を上げている。

 1点リードの5回66球で降板となった田中。試合後はブーン監督から体の状態を聞かれたことを明かし「正直に『残りのタンクが少なくなっている』と。そこは正直に話して、あとは監督に判断していただいたという感じです」と語っていた。この先のシーズンを見据えての早期降板となったが、結果的に継投策は裏目に出た形となった。

 チームは今季ワーストの5連敗と厳しい状況が続いているが米スポーツ紙「スポーツ・イラストレイテッド」は「ブーンがブレーブスに便宜を図った」と強烈皮肉。田中の交代が裏目になったことに「ブレーブスはタナカをうまく捉えてさえいなかったが、ブーンは5回66球を投げたタナカを降板させた」と指摘した。

 また、地元ラジオ局「Radio.com」のスティーブン・メイヤー氏は自身のツイッターで、試合後に田中とブーン監督がスタミナ面が理由で交代となったことを明かしたことを言及し「もし中7日で66球を投げてガス欠と言うことなら… タナカは突如としてロングリリーバーになってしまった。ブーン、私は君のことが大好きだが、これは納得できないな」と伝えている。

 チームは打線の軸となるスタントンが怪我で離脱、ジャッジも再び故障者リスト入りの可能性も出てきた。エースの剛腕コールも連勝が止まり、田中は初勝利が遠い状況となっている。米メディア「スペクトラム・スポーツ」のクリス・トレッロ氏も自身のツイッターで「ヤンキースが崩壊中」と苦しいチーム事情を伝えていた。

(Full-Count編集部)

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