今季12球団最長タイの8連勝 鷹・工藤監督が語ったバーヘイゲン攻略の糸口

ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】

序盤4失点と乱調の石川には「こういう日もあると切り替えて」

■ソフトバンク 8-5 日本ハム(30日・PayPayドーム)

 ソフトバンクは30日、本拠地PayPayドームで行われた日本ハム戦に8-5で勝利し8連勝。初回にいきなり4点のビハインドを背負う苦しいスタートとなったが、序盤に追いつき、中盤に勝ち越すという理想的な展開で同カード3連勝を収めた。

 今季、ここまで安定した投球を見せていた先発・石川柊太投手が初回から大荒れ。3つの被安打と押し出しを含む3四死球で4点を失った。さらに味方が1点差まで追い上げた直後に1点を追加され、4回5失点でマウンドを降りた。

 工藤公康監督は「一番最初に不運な内野安打があったところでリズムに乗れなかったと思います。ボール自体は悪くなかったと思いますが、リズムが取れなかったことがコントロールの乱れとかに繋がったのかな。これまでいいピッチングを続けてくれてますんで、こういう日もあると切り替えて、次の登板までいい1週間にしてほしいと思います」とした。

 相手先発は前回の対戦で苦しめられたバーヘイゲン。「これまでのバーヘイゲン投手を見る限り、4点は厳しいところもあるかなと思っていました」と本音も吐露した指揮官。それでも「足がある選手もいるのでリズムを崩せればチャンスはあるかな」と打撃陣に一縷の望みを託した。結果、初回に柳田悠岐の本塁打などで3点を返し、3回には中村晃の出塁から柳田、グラシアルの連打と栗原陵矢の犠飛で追いついた。

 2番・中村から柳田、グラシアル、栗原と続く打線がこの日も見事に機能した。中村と柳田のコンビについて工藤監督は「ますます(打順を)離せなくなりましたね」と笑いつつ「後ろにグラシアルがいることで柳田君と勝負しなければいけない。そこで勝負していけば今日のような結果になる」と打線の相乗効果を語る。

「日曜日は勝率がすごくいいかなと思いますが、ああやって初回に点を取られたにも関わらず、しっかりとバッターが点を取り、取られても取り返して逆転したというのは、チームにとっても大きいですし、野手陣にとっても『よし、いけるぞ』という雰囲気が出ていたと思います。本当にチームがいい雰囲気の中で試合ができていると思います」

 チームは8連勝。同一カード6連戦から2カード6連戦に変わって最初の週に、両方のカードで3連勝をマークした。それでも工藤監督は「これ以上ない結果に終わったことは嬉しく思いますが、またカードが変わって今度はビジターになりますので、日々新たに、目の前の試合だけに集中してやってきます」と気合を入れ直した。

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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