ダルビッシュは「ナ・リーグのベスト投手」 完全復活の今季に米メディア絶賛

カブス・ダルビッシュ有【写真:AP】
カブス・ダルビッシュ有【写真:AP】

新球種「スプリーム」にも注目「この新しい球種で、彼は異なった11の球種を持つことになる」

 カブスのダルビッシュ有投手はここまでメジャートップタイの6勝をマーク。防御率も1.47と文句のつけようがない成績を残しサイ・ヤング賞の候補にも名前が上がっている。エース級の活躍を見せる右腕を米メディアも絶賛している。

 後半戦でも好調を続ける右腕について、米スポーツメディア「ザ・リンガー」では「ユウ・ダルビッシュが再び自分を見つけたことが、2020年の復活へと導いた」「2年間の不振の後、スイッチを入れてナ・リーグのベスト投手になった」と特集記事を掲載している。

 記事では、新球種「スプリーム」について「この新しい球種で、彼は異なった11の球種を持つことになるが、あまりに球種が多いため、野球のトップのスタッツサイトを混乱させている」と紹介。「Baseball Savant(ベースボール・サーヴァント)」では今季ダルビッシュが投げた球種が6つとなっている一方、「Brooks Baseball(ブルックス・ベースボール)」では8球種と指摘。ダルビッシュが操る変化球の種類に米メディアも困惑しているようだ。

 好投が続く日本人右腕を高く評価しており「スプリーム、フォーシーム、ハードカッター、スプリッター、その他諸々の球種を武器にして、彼は2020年のナ・リーグのベストピッチャーになった」と、今年資格のある先発投手48人のなかで四球の割合が5番目に低く、全投球のストライク率46%が4番目に高いことを紹介。

 昨季途中から、フォーシームの割合が減り、球種の使い方を大きく変えるようになったことに触れ「彼の球種のレパートリーは彼のキャリアを通して進化して続けてきた。そのため、彼の成功は派手な1球種が新たに加わったからではなく、もっと深いところから来ている」と特定の球種に偏らないダルビッシュの変幻自在な投球術を高く評価している。

 さらに、「ダルビッシュのバックグランドはとても特殊なものである」と、完全試合をあと一歩で逃した2013年、ワールドシリーズでアストロズに打たれたドジャース時代の2017年、カブスと契約した2018年や日本時代の経験など、これまでのダルビッシュの野球人生についても言及している。メジャーでは酸いも甘いも経験したダルビッシュの成長はまだまだ止まらない。

(Full-Count編集部)

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