“火の玉左腕”ヘイダーに新たな勲章 MLB新記録樹立に同僚も「球界最高」

MLB新記録を樹立したブルワーズのジョシュ・ヘイダー【写真:AP】
MLB新記録を樹立したブルワーズのジョシュ・ヘイダー【写真:AP】

タイガース戦で1イニングを無安打で抑え、12試合連続被安打「0」のMLB新記録を樹立

■ブルワーズ 8-5 タイガース(日本時間3日・ミルウォーキー)

 ブルワーズのジョシュ・ヘイダー投手が2日(日本時間3日)、タイガース戦の9回に登板し1イニングを無安打無失点。2017年にジャスティン・ウィルソンが記録した開幕から11試合を塗り替える、12試合連続被安打0のMLB新記録を樹立した。MLB公式も「打たれないヘイダーはメジャーリーグ記録を作った」との見出しでこの快挙を紹介した。

 記録を達成したヘイダーは「もちろんそのことは知っていたよ。ご存知の通り、いろんな人が――特にあなたたち(記者)がその話をしているからね。でも私がマウンドに上がるとき、私の仕事はアウトを取ることだ」と話した。

 さらに記事では「昨年からヘイダーがモデルチェンジしていることが、ヒットを打たれていない要因かもしれない」と分析。スタットキャストによると、昨年は82.9%がフォーシームだったが、今年は試合前の時点でフォーシームが68.2%、スライダーが31.8%となっており、またK%は昨年から8%近くも下がっていると指摘している。

 チームメートのクリスチャン・イエリッチも「彼は野球がうまいんだ」「彼は球界最高のリリーバーの1人だ。彼は今年これまで以上の投球をしていると思う。昔は『ほら、俺の速球だ。打ってみろ』って感じだった。今年は少し組み合わせて相手のバランスを崩している。それが誰もヒットを打てていない大きな理由だと思う」とヘイダーの“進化”を証言する。

 また、開幕から12試合、11回2/3で被安打0というMLB最長記録も、記事ではヘイダーが8月29日(同30日)のパイレーツ戦で6人の打者に5四球を与えて逆転を許したことに言及。「完璧な人間はいない」と大記録までの道筋を伝えた。ヘイダーはこの翌日、通常は行わないブルペンでの投球練習を試行。「ブルペンで狂ったように15~25球も投げたわけじゃないよ。ただ足がしっかりと自分の下に入って、マウンドからスムーズに正しく降りられるか確認したかったんだ。微調整のようなものかな。でもそれはとても必要なことだった」と語り、わずかな調整が大記録達成につながった。

 ここからは自身との戦いとなる。この先どこまで記録が伸びるか、注目だ。

(Full-Count編集部)

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