中日福谷は「大野雄に続く2本目の柱に」 専門家が評価した力投のポイントは?

中日・福谷浩司【写真:荒川祐史】
中日・福谷浩司【写真:荒川祐史】

松本匡史氏が解説するリリーフから先発福谷の特徴

■中日 2-2 巨人(10日・ナゴヤドーム)

 中日が本拠地で巨人と2-2で引き分けた。先発の福谷浩司投手が101球を投げ、8回2失点の粘投。8回に逆転を許し、今季4勝目こそ逃したが、無四球で6安打7三振と、先発の役割を果たした。現役時代、巨人で活躍し、楽天でヘッドコーチを務めた野球解説者の松本匡史氏は、リリーフから先発になって“イメチェン”に成功したことを評価。「大野に続く2人目の先発の柱として出てこなれればいけない投手」と期待を寄せた。

 落ち着いたマウンドさばきだった。3回までは走者を許さない完ぺきなピッチング。4回以降も安打は許しながらも、7回までゼロ行進。巨人サンチェスとの投手戦を演じた。8回には無死一、二塁から吉川尚に逆転適時三塁打を許し、勝ち投手の権利は逃したが、後続を抑え、大量失点を与えなかった。プロ初の完投こそ逃したが、松本氏は「テンポが良く、コントロールがあって、立ち上がりもいい形で入れた。厳しいコースに投げ、落ち着いた投球をしていた」と好投をねぎらった。

 走者を出しても2度、併殺で切り抜けた。しっかりと捉えられたのは、5回に三塁線に打たれた岡本だけ。8回も吉川尚に打たれた後、重信、大城を厳しいボールできっちりと抑えていた。「あそこで追加点を取られなかったのが大きい」と粘りの投球も目に留まった。

先発転向後、実質1年目のシーズン

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY