中日福谷は「大野雄に続く2本目の柱に」 専門家が評価した力投のポイントは?

先発転向後、実質1年目のシーズン

 12年にドラフト1位で中日に入団。14年にはリーグ最多の72試合に登板し、11セーブ、32ホールドを挙げるなど、長らくリリーフとしてブルペンを任せられてきた。19年には先発に転向したが、腰を痛め、登板は1試合のみ。今季が先発転向後、実質1年目のシーズンとなる。

 7月下旬に先発ローテの一角に組み込まれると、その後、安定したピッチングを続け、ここまで7試合に先発し、3勝2敗、防御率2.78。リリーフ時代は力のある直球がトレードマークだったが、先発でのイメージは違う。松本氏は先発の福谷についての印象をこう話す。

「リリーフ時代はパワーピッチャーで力で抑えていたが、先発になってコントロールが良くなった。ツーシーム、スプリット、スライダーも上手く使っていて、コンビネーションもいい」

 チームは現在、31勝36敗5分でリーグ4位。後半戦、ここから上位に浮上していくためにも、先発で5勝を挙げ、6試合連続完投中のエース大野雄に続く存在として、松本氏は福谷に期待を寄せているという。

「中日は大野(雄大)に続く先発がいないが、福谷がそういう存在にならなければいけない。本人も先発として自信をつけてきているだろうし、あとはこれから先も中6日で回っていけるかどうか。これからはだんだん暑さもなくなっていくし、勝ちをつけて、シーズンの最後まで投げ続けていければ」

 今季初登板となった7月28日の広島戦以来、7試合続けて5イニング以上を投げ、先発として安定した投球を見せている福谷。R・マルティネス、福、祖父江ら頼れるリリーフ陣がいるだけに、エース大野雄に続き、福谷が先発として勝ち星を重ねていけば、2位だった12年以来、8年ぶりのAクラス入りも見えてきそうだ。

(Full-Count編集部)

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