ロッテはチェン電撃加入で上限70人到達…パ球団の残された支配下登録枠は?

オリオールズやマーリンズでも活躍したチェン・ウェイン【写真:Getty Images】
オリオールズやマーリンズでも活躍したチェン・ウェイン【写真:Getty Images】

楽天は広島からDJ・ジョンソンを金銭トレードで獲得、福山博之を支配下に

 ロッテは21日に元中日のチェン・ウェイン投手の獲得を発表し、これで支配下登録枠は上限の70人に到達した。楽天も21日に広島からDJ・ジョンソン投手を金銭トレードで獲得し、育成選手だった福山博之投手を支配下登録。ブルペン陣の緊急補強で支配下枠は69人になった。トレードなど支配下登録期限が今月30日に迫る中、各球団はさらなる駆け込みの補強を模索する可能性もある。

 また、現状の支配下登録枠はオフの戦力外通告などの戦力整理、編成にも大きな影響を与える。新型コロナウイルス感染拡大の影響で開幕が3か月遅れ、120試合に短縮された異例のシーズンで、ここまでのパ・リーグ各球団の補強状況と残された支配下枠はどうなっているだろうか。

○西武:67人
 昨年12月に自律神経失調症だったことを公表し、契約保留選手となっていた多和田真三郎投手を7月30日に支配下に復帰。新たな戦力補強はなく、現在残りの枠は3人。リーグ3連覇を目指す中、チームは借金生活が続いて低迷している。窮状を脱するための手を打つ可能性はあるか。

○ソフトバンク:68人
 3月16日に育成選手だった尾形崇斗投手とリチャード内野手と支配下契約。さらに8月31日には、2軍戦で好投を続けていた渡邉雄大投手を支配下登録した。他球団からの獲得ではなく、育成からの昇格が続く。残りの枠は2人。現状首位を走るが、ロッテが肉薄してきている中で、シーズン終盤を迎える。

○楽天:69人
 2月21日に育成の下妻貴寛捕手を支配下登録。6月には、巨人とのトレードでゼラス・ウィーラー内野手を放出。池田駿投手を獲得した。7月にも再びトレードで高梨雄平投手が巨人に移籍し、高田萌生投手が加入した。さらに今月21日には広島からDJジョンソンを獲得、育成の福山を支配下登録し、中継ぎに厚みをました。トレードを今季だけで3件も成立させ、シーズン序盤から活発な戦力補強を行っている。残り1枠を埋めるさらなる補強はあるか?

○ロッテ:70人
 6月1日に育成だった和田康士朗外野手を支配下登録。その和田は持ち味の快速を生かし、18盗塁を記録するなど大きな戦力になっている。8月に24日には、右肘内側側副靱帯再建術(トミー・ジョン手術)を受けて復帰した大嶺祐太投手を支配下に。さらに9月にはトレードで澤村拓一投手が加入し、香月一也内野手が巨人に移籍した。21日には元メジャーリーガーのチェンが電撃加入。支配下登録枠は上限の70人に。これで補強は打ち止めか、はたまた更なるトレードがあるか…。

○日本ハム:68人
 シーズンに入ってからの戦力補強は、7月に8日に育成契約だった高濱祐仁内野手を支配下登録したのみ。残りは2枠の状況だ。主砲の中田翔内野手ら好調を維持する主力はいるものの、9月以降はカード負け越しが多く、借金生活に。終盤への巻き返しに向け、支配下枠を有効に使った戦略はでてくるのか。

○オリックス:67人
 8月に阪神とのトレードで飯田優也投手が加入。替わって小林慶祐投手がチームを去った。9月14日には育成ドラフト6位の大下誠一郎外野手を支配下登録。翌日15日の楽天戦(ほっともっと神戸)で先発すると、初打席で初安打となる本塁打を放った。最下位に沈むチームに対して、さらなるカンフル剤を投与する一手を打つのか。

(Full-Count編集部)

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