田中将大は10月に価値が高まる? MLB公式サイトが予想「過去5年で最高のPO投手」

ヤンキース・田中将大【写真:AP】
ヤンキース・田中将大【写真:AP】

過去4度のポストシーズンでは8試合で防御率1.76と大活躍

 コロナ禍によりシーズン60試合と超短縮スケジュールとなった今季メジャー。レギュラーシーズン最終戦を目前に控え、早くも今オフFA市場の話題が熱を帯びてきている。今オフもトレバー・バウアー投手、ディディ・グレゴリアス内野手ら目玉選手が多い中、その動向に注目が集まるのがヤンキースの田中将大投手だ。

 2014年にヤンキースに移籍した田中は、今年が7年契約の最終年。地元メディアではヤンキースが再契約に乗り出すという見方が強いようだが、現地22日現在、メジャー通算78勝46敗、防御率3.734安定した成績を残す田中の獲得には、他球団も興味を示すだろう。

 レギュラーシーズン最終登板を終えた今季は10試合に投げ、3勝3敗、防御率3.56の31歳右腕だが、ここからさらに価値を高める可能性がありそうだ。MLB公式サイトでは「10月に価値を高められるFA選手」と題した特集を組み、価値を高められる選手の1人として田中をピックアップした。

 記事では、今季の田中について米最多14勝(4敗)を挙げた「2016年以来となる好シーズンを送っている」と指摘。移籍1年目の2014年には右肘内側側副靱帯を一部損傷したが、ルーキーイヤーから昨季まで6年連続2桁勝利をマークするなど、肘の懸念を吹き飛ばした。ここまで負け越したシーズンはない右腕だが、その評価を上げているのはポストシーズンでの活躍ぶりだ。

 田中は昨季まで4度ポストシーズンに出場し、通算8試合に先発して5勝3敗。防御率は1.76と圧倒的な数字を叩き出している。記事では「タナカは過去5年間で最高のポストシーズン投手の1人」と、ポストシーズンが行われる10月に見せる右腕の勝負強さに言及。「獲得を検討している球団に10月に圧倒する姿を改めて見せることができれば、今オフに金額の上積みができるかもしれない」と、田中にとって大きなチャンスだとした。

 ヤンキースは早々にポストシーズン進出を決め、田中が10月にマウンドに立つことは当確している。10月に再び躍動してヤンキースから再契約オファーを引き出すのか、あるいは他球団にヤンキースを上回る条件を提示させるのか。オフの動向を探る上でも、10月の田中から目が離せない。

(Full-Count編集部)

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