ロッテ大物続々、楽天は最多4件トレード、西武は補強ゼロ…パ球団の最終戦力状況は?

ロッテ・澤村拓一【写真:荒川祐史】
ロッテ・澤村拓一【写真:荒川祐史】

ソフトバンク&日本ハムは育成選手の支配下昇格のみ

 プロ野球は9月30日でトレード期限が終了し、シーズン終盤までの戦力が固まった。例年は7月末までだが、新型コロナウイルス感染拡大で開幕が延期になった影響で2か月後ろ倒しに。シーズンは残り3分の1を切る中で、駆け込みの動きも相次いだ。ソフトバンクとロッテが熾烈な首位争いを繰り広げるパ・リーグでは、活発な球団と動かなかった球団と分かれる結果になった。

 開幕後から最も動いたのが楽天だ。6月にゼラス・ウィーラー内野手とのトレードで巨人から池田駿投手を獲得すると、7月にも巨人とのトレードを成立させて高田萌生投手を獲得した。さらに9月に入ってさらに活発になり、広島からDJ・ジョンソン投手が金銭トレードで加入。移籍期限の最終日となった9月30日には、巨人から田中貴也捕手の金銭トレードが発表された。トレードだけで実に4件が成立。さらに故障で育成になっていた福山博之投手も9月に支配下登録され、支配下登録の上限70人いっぱいとなった。

 移籍で大きな話題を呼んだのはロッテ。春季キャンプ終了後の3月に元阪神の鳥谷敬内野手の入団を発表すると、9月には相次いで大物が加入した。まずは巨人とのトレードで澤村拓一投手を獲得。その澤村は移籍初登板から8試合連続無失点を続け、早くもブルペンに欠かせない存在に。さらに9月下旬には、元中日でオリオールズとマーリンズでも活躍したチェン・ウェイン投手の入団も発表。シーズン終盤に向け、大型補強に成功した。一方で、育成から3選手を支配下登録し、中でも和田康士朗外野手はリーグ3位の20盗塁をマークするなど大きな戦力なっている。

西武はパ6球団で唯一新たな補強をせず、保留だった多和田と7月に契約したのみ

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