ダルビッシュは「真のプロ」 好投報われず終戦も指揮官労う「誇りに思う」
8勝を挙げて日本人初の最多勝を獲得、ロス監督「なんとまあ驚異的なシーズンだったことだろう」
■マーリンズ 2-0 カブス(WCシリーズ・日本時間3日・シカゴ)
カブスのダルビッシュ有投手は2日(日本時間3日)、マーリンズとのワイルドカードシリーズ第2戦で先発登板した。7回途中5安打2失点と好投したが、打線が沈黙して完封負けを喫した。チームは2連敗でポストシーズン敗退が決まった。
ダルビッシュは息詰まる投手戦を演じたが、一発に泣いた。両軍無得点で迎えた7回2死、クーパーにスライダーを捉えられ、左越えへの先制ソロを被弾。さらにジョイスの二塁打、ロハスの申告敬遠で招いた同一、二塁では、シエラに右前適時打を許した。6回2/3で94球(ストライク69球)を投げ、6奪三振3四死球、5安打2失点。ドジャース時代の17年以来3年ぶりのポストシーズン登板で黒星を喫した。
レギュラーシーズンで8勝を挙げて日本人初の最多勝を獲得。防御率2.01、93奪三振の好成績でサイ・ヤング賞の候補に挙がっているが、大舞台では早々に姿を消すことになった。デビッド・ロス監督は「彼は今年たくさんのゼロ(無失点)を重ねてきた。終始素晴らしい投球を披露し、本当に思い通りに投げていた。彼はポストシーズンに我々を導いてくれた。彼については言い尽くせない。なんとまあ驚異的なシーズンだったことだろう。彼もカイル(ヘンドリクス)も驚くべきシーズンを過ごした。彼の監督でいること、そして彼の投球を見ることが楽しかった。真のプロフェッショナルで、彼の今年一年の活躍をとても誇りに思う」と労いの言葉をかけた。
(Full-Count編集部)