好投ダルビッシュにも「できることに限界が…」 米メディアは打線沈黙に憤慨

本拠地でのワイルドカードシリーズ第2戦マーリンズ戦に先発登板したカブス・ダルビッシュ有【写真:AP】
本拠地でのワイルドカードシリーズ第2戦マーリンズ戦に先発登板したカブス・ダルビッシュ有【写真:AP】

大リーグ公式サイト「打線はまた沈黙し、エースができることにも限界があった」

■マーリンズ 2-0 カブス(WCシリーズ・日本時間3日・シカゴ)

 カブスのダルビッシュ有投手は2日(日本時間3日)、マーリンズとのワイルドカードシリーズ第2戦で先発登板した。7回途中5安打2失点と好投したが、打線が沈黙して完封負け。チームは2連敗でポストシーズン敗退が決まった。

 負ければ終戦の大一番は一発から崩れた。両軍無得点の7回2死、クーパーに左越えへ先制ソロを被弾。さらにジョイスの二塁打、ロハスの申告敬遠で招いた同一、二塁では、シエラに右前適時打を許した。6回2/3で94球(ストライク69球)を投げ、6奪三振3四死球、5安打2失点。ドジャース時代の2017年ワールドシリーズからポストシーズン3連敗となった。

 3年ぶりのポストシーズン登板は悔しい登板となった。大リーグ公式サイトは「ユウ・ダルビッシュはシクスト・サンチェスとの投げ合いで、役割を果たした。カブスの先発投手は7回途中まで投げ、多様な球種を駆使してマーリンズ打線を困惑させたが、援護が無かった。打線はまた沈黙し、エースができることにも限界があった。ダルビッシュは6回2/3、6奪三振、2四球、2失点とし、不運な敗戦となった」と伝えた。この日は160キロ超の剛速球を誇る新人右腕を打てず。シリーズ2戦1得点と不振に終わった打線を“戦犯”に挙げた。

 地元局「NBCスポーツ・シカゴ」も悲運の右腕を擁護した。「ユウ・ダルビッシュは素晴らしく7回途中まで投げたが、唯一のミスがカブスの敗戦につながった。また打線が苦戦してチャンスをものにできなかった。シーズンがかかった試合で、ダルビッシュは彼らがまさに必要としていたものを与えた」。

 ダルビッシュは今季8勝を挙げて日本人初の最多勝を獲得。防御率2.01、93奪三振の好成績でサイ・ヤング賞の候補に挙がっている。今季最終登板は飾れなかったが、2020年のフル回転は地元メディアに強烈なインパクトを与えたはずだ。

(Full-Count編集部)

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