ダルビッシュ、6年134億円の契約は疑問から確信へ 地元紙が再評価「球界最高の先発」

カブス・ダルビッシュ有【写真:AP】
カブス・ダルビッシュ有【写真:AP】

移籍初年度はケガもありわずか1勝も、昨季後半から復活の兆しを見せ今季は最多の8勝

 カブスのダルビッシュ有投手は2日(日本時間3日)、マーリンズとのワイルドカードシリーズ第2戦で先発し7回途中5安打2失点の好投も打線が沈黙して完封負け。チームは2連敗でポストシーズン敗退が決まりダルビッシュの2020年シーズンは幕を閉じた。

 レギュラーシーズンでは12試合に登板し8勝3敗、93奪三振、防御率2.01。日本人初の最多勝を獲得するなど完全復活を印象付ける1年となった。地元紙「シカゴ・サンタイムズ」も「球界最高の先発投手の1人となった」と賛辞を送っている。

 2018年に6年1億2600万ドル(約134億8200万円)の超大型契約を結びカブスに入団も移籍1年目は右腕の怪我もありわずか8登板に終わり1勝3敗。米メディアやファンからは懐疑的な見方もあったが昨シーズン後半から復活の兆しを見せ、今季は他を圧倒する成績を残した。

 記事でも「カブスと契約した後、非常に苦戦した。契約に応えるプレッシャーと期待に対処できるのか多くの人が疑問視した」と指摘。それでも、サイ・ヤング賞候補に名前が挙がる2020年のシーズンの活躍に「疑問の声を静め、球界最高の先発投手の1人となった」と、ベテラン右腕の復活劇に賛辞を送っている。

 ワイルドカードゲームに敗れたダルビッシュは試合後に球界トップクラスのエースとして活躍するデグロム、カーショー、バーランダーと「あの辺との差が自分の中ではまだ遠いかなとすごく思います」と、トップとの差を感じていたが「もうちょっとレベルを上げられるかなと思っています」とも語っている。

 コロナ禍で異例のシーズンとなった2020年。来シーズンは一体、どのような姿を見せてくれるのか、進化し続けるダルビッシュに注目だ。

(Full-Count編集部)

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