DeNAオースティン来日初1試合3発 1日で3位返り咲きに指揮官「どう終わるかが大事」

DeNAのアレックス・ラミレス監督【写真:荒川祐史】
DeNAのアレックス・ラミレス監督【写真:荒川祐史】

先発の大貫は8回途中1失点でチームトップの8勝目

■DeNA 9-3 中日(4日・横浜)

 DeNAは4日、本拠地での中日戦に9-3で大勝し連敗を4で止めた。先発の大貫が8回途中1失点の好投でチームトップの8勝目。打線はオースティンが来日初の1試合3本塁打と爆発した。わずか1日で3位に返り咲いたラミレス監督は「いつも言っているが、連敗の後には必ず連勝が来る。この勢いとモチベーションを維持して、次の巨人戦でもベストを尽くして連勝していきたい」と力強く話した。

 14安打で9得点の打線を牽引したのが、ケガで苦しみ続けた助っ人だった。初回に左中間スタンドへ先制の3ランを放ったオースティンは、3回にも先頭打者として同方向へ2打席連続の本塁打。7回の第4打席にはダメ押し点となる2ランをバックスクリーン右に放ち、3安打6打点の活躍だった。

 自身も現役時代に1試合3本塁打の経験があるというラミレス監督は「自分も打ったことがあるが、本当に興奮してすごく気持ちがよかった。ここにいるみなさんも同じ気持ちだと思う」と、スタンドのファンと喜びを分かち合った。

 前日のアクシデントで欠場した梶谷に代わって1番に入った神里も本塁打を含む3安打3打点で勝利に貢献。指揮官は「3安打は素晴らしかったが、特に初回に先頭打者として安打を放って、そこから今日の全てが始まった」と代役以上の活躍を喜んだ。

 投手陣では、先発した大貫が7回まで中日に得点を与えない完璧な投球。ラミレス監督は「今日も素晴らしい仕事をしてくれた。ゲームの最初から最後までいいピッチングだった」と孝行息子を褒め、「残念ながらホームランを打たれてしまって完封の可能性も無くなったので、無理をさせないように交代させた。シーズンの最後までしっかり投げてもらうために、メンテナンスの意味もある」と81球での交代を説明した。

 地元での4連敗をストップし、6日からは10日間の遠征となる。ラミレス監督は「どのように始めるかではなく、どうシーズンが終わるかが大事だと思っている」と、この連戦で何度も口にした言葉で、残り試合への意気込みを示した。

(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)

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