鷹とロッテのデッドヒート続くパ・リーグ セイバー指標から見る9月MVPは誰?

柳田や浅村を抑え、ただ1人wRAAで10を超えた西川遥輝

 そんなパ・リーグの月間MVPは10月7日に発表される予定ですが、ここでは、セイバーメトリクスの指標による9月の月間MVP選出を試みます。

 打者評価として、平均的な打者が同じ打席数に立ったと仮定した場合よりもどれだけその選手が得点を増やしたかを示すwRAAを用います。各チームのwRAA上位3名は以下の通りです。

西武 スパンジェンバーグ6.52 源田壮亮5.95 木村文1.60
ソフトバンク 柳田悠岐7.00 川島慶三5.25 高谷裕亮2.38
楽天 浅村栄斗8.51 小深田大翔3.77 島内宏明2.14
ロッテ 角中勝也6.08 マーティン5.72 安田尚憲2.97
日本ハム 西川遥輝10.0 近藤健介8.58 大田泰示2.13
オリックス 吉田正尚7.00 モヤ5.22 T-岡田4.01

 今月、パ6球団で最もチームOPSが高かったのはオリックス。主砲の吉田正は9月もハイクオリティなバッティングを見せ、現在首位打者争いのトップをひた走っています。また9月17日に1軍登録されたモヤが6本塁打、OPS1.167と大活躍、T-岡田もOPS.900と復調、杉本がOPS.813とようやく打線に活気が見えてきました。8月に2点台だった援護率も9月は5.51とリーグ1位となりました。

 日本ハムは月間のチーム打率.271とチーム出塁率.351がリーグ1位ですが、それを牽引するのが西川と近藤です。近藤は9月も出塁率が.474と高水準を保ち、シーズン出塁率は10月3日現在で.466。NPB記録の.487とは少し差ができた感はありますが、大記録更新に期待は持てます。西川は高い出塁率だけでなく、リーグ4位の長打率、リーグ3位のOPS、さらにはリーグ1位の盗塁数でチームに大きく貢献してきました。wRAAでは唯一の10点台とリーグ1位を記録しており、9月のセイバーメトリクス指標による打者部門のMVPは西川を選びます。

西川遥輝(日本ハム)wRAA10.00
打率.340(リーグ2位)OPS.948(リーグ3位)盗塁10(リーグ1位)出塁率.458(リーグ2位)長打率.489(リーグ4位)

4勝1敗、防御率0.73の山本はセイバー指標でも優秀

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